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84th WEEK
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「全敗だね…」
リビングルームのパソコンに集まるメンバーたち。
中国で大会を行う賢也のチーム・ポセイドンジャパンの
試合結果は、さんたんたるものだった。
彼らがスーパーファイナルへ出場するには、
翌日のカナダ戦に勝利するしかなかった。
敗戦が続く賢也の心情を察した哲也・一平は
遼子にメールを送るよう勧める。
遼子は2人のアドバイス通り、中国にいる賢也に
応援メールを送った。

フランキーは遼子がディレクションを務める
アーティスト・當山みれいのPV撮影に参加していた。
みれいへのボディペインティングを行うフランキー。
その出来栄えに遼子が大満足だった。

遼子は仕事の休憩中、先輩たちから賢也との関係に
ついて尋ねられる。
―賢也から告白されたらどうするのか?―
その質問に、遼子は頭を抱えてしまう。
“仕事よりも遊びを優先しているのではないか?”
そんな会社内での批判の声を気にする遼子は
仕事と賢也との恋愛の両立に悩んでいた。

哲也が舞台の稽古を終え帰宅すると、
ダイニングにいたフランキーが出迎える。
あと10日後に迫った舞台本番に対し
焦りを感じていると哲也はフランキーに話した。
フランキーは哲也に、聖南が正人との仲を修復したいと
思っていることを伝える。
哲也は、落ち着いた状態で2人が話せば
関係はすぐに修復できると確信していた。

リビングルームでいびきをかきながら眠る哲也。
その横で、聖南・フランキー・遼子は賢也の試合結果を
心配していた。賢也たちのチームは1勝するも、予選敗退。
遼子は、賢也がどんな様子で帰宅するのか不安でいっぱい
だった。

一平と相方・万平は、所属事務所でマネージャーに
単独ライブの計画について報告する。
チケットの売れ行きが好調だと聞き、喜ぶ2人。
一平は最後までやりきると、万平と共に決意を新たにした。

夜、夕食を終え、キッチンで洗い物をする
哲也・聖南・遼子・フランキー。
そこへ、中国での試合を終えた賢也が帰って来る。
疲れ切った様子の賢也を気遣うメンバーたち。
賢也は試合に敗れ、本選には進めなかったことを
報告する。そして賢也はプレイルームに遼子を誘った。

プレイルームで遼子と2人きりになった賢也は
中国に行く前、帰ってきたら遼子に告げようとしていた
「大事な話」について切り出した。

「俺の気持ちを伝えようと思っていた。好きっていう」
大会に行く前は、遼子に想いを告げようと思っていた賢也。
しかし、中国での試合結果を受け、
今やらなくてはいけないことは水球だと感じたことを
遼子に告げた。遼子はそれを頷きながら聞いていた。
自分が頑張る姿を見ていて欲しい…
それが、遼子への賢也の願いだった。

「悔しいな・・・」
「悔しかった私も」
遼子は賢也を応援することを決めた。

遼子との話を終え、男子部屋に戻って来た賢也は
哲也に“仕事と恋愛の両立”について語った。
舞台中に恋愛モードになる余裕がないという哲也
だったが、今後仕事を続けていく中で、
余裕が出来る時が果たして来るのか…?
2人は黙り込んだ。

女子部屋では、聖南・フランキーが賢也との話を
遼子から聞き出していた。
聖南は遼子に言った賢也の言葉は前向きだと感じ、
賢也の気持ちを想像していた。
そして、和歌山で行う賢也の試合をこっそり見に行く様
遼子に薦める。賢也の試合をまだ見たことのない遼子も
それを望んでいた。