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44th WEEK
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試合後、脳検査を受けた大樹。
脳の一部分に水が溜まった、くも膜嚢胞が見つかった。

―キックボクシングを続けさせることは出来ない―

それが大樹に伝えられた医師からの診断だった。

「(このままキックボクシングを)やっていたらどうなるんですか?」
「手術とか出来るんですか?」

必死に食い下がる大樹に医師は冷静に答えた。
「このまま続けたら、命を落としかねない。」
「頭の手術をした選手は現役を続けさせることは出来ない。」

すべてを察した大樹は、堪え切れず涙を流す。

大樹はジムへ向かい、
会長に全てを打ち明ける。
前回の試合を見ていた会長は
いつもとは違う大樹の戦い方を見て
不調に気づいていたという。
医師からの連絡で大樹の病状を聞いた会長は、
「もう試合を組むことは出来ない。」と告げる。

つまり、それは「引退するしかない」ということだった。

美和子とミドリの2人は
洋介がいる男子部屋へ。
哲也、20歳の誕生日パーティーを
サプライズで行う計画を相談する。
美和子は哲也が『ブラザー』と慕う華に声をかけ、
洋介は正人を呼ぶことを企てる。

哲也の初舞台も、千秋楽を迎えようとしていた。
風邪でダウンした大樹を残し
美和子・梨奈・ミドリ・洋介の4人で
会場へと向かい、お芝居を楽しむ。

哲也の20歳の誕生日会の日。
美和子とミドリで部屋を飾りつけ
準備をすすめる。
2人は前日、大樹がテラスハウスに
帰って来なかったことを気にかけていた。

パーティーの準備も万端。
そこへ何も知らない哲也が帰ってくる。
20歳になった哲也をシャンパンで
お祝いするメンバーたち。
と、元メンバーの正人もやってくる。
再会を喜ぶ哲也と正人。
そんな中、初対面であるはずの正人とミドリも
「元気だった?」と言葉を交わす。
ミドリは正人が元彼であることを告白し、メンバーを驚かせる。

その時、大樹はジムにいた。
帰り支度をする羅王丸を呼び止め
大樹は検査の結果を伝える。
そして、
―急遽、引退が決まった―
ことを告げる・・・。

大樹からの信じがたい報告に
羅王丸は
「一緒にベルト巻きたかったな・・・」と
肩を落とす。

羅王丸から今後のことを聞かれた大樹は、
キックボクシングを辞めたら
自分はどこで頑張っていいのか分からないと
涙を流す。

テラスハウスは
哲也の誕生日パーティーで盛り上がっていた。

「この顔で哲也のお祝い出来ない」という大樹。
そんな大樹に羅王丸は
「どこまででも付き合うよ」と明るく声をかける。

そして、羅王丸は大樹に涙を見せないように、
1人、ゆっくりと立ち上がった。


哲也の誕生日パーティーの翌日も
大樹はテラスハウスには戻らなかった。

そんな大樹を洋介と哲也は心配していた。
そこへ、大樹が帰ってきた。
「みんなに報告がある」という大樹は
ダイニングにメンバーみんなを集めた。

「格闘技を辞めないといけないことになりました。」

驚きを隠せないメンバーたちに
大樹は脳検査の結果
ドクターストップを受けたことを報告。
そのことでひどく落ち込み、
哲也の誕生日会に参加することが
出来なかったことを謝罪する。
哲也は大樹の報告を聞き、ただただ泣きじゃくった。

そして、大樹は試合後には出ていくと言っていたが
やることが見つかるまでの間、テラスハウスに
残りたいとメンバーに申し出る。

メンバーもそれを受け入れ、
大樹を支えながら再び6人の生活を
始めようとしていた。