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43rd WEEK
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大樹が出場する『RISE 94』の計量会場。
無事、計量をパスした大樹は
対戦相手と対面を果たす。
多くのマスコミも大樹の一戦に注目していた。

計量後、代官山のカフェへと向かった大樹。
大樹は姉の宮城舞を呼び出していた。
突然来た大樹からの連絡を不審に思う舞。
大樹が格闘技を辞めるのでは・・・?
そんなよからぬ不安を抱いていたという舞に、
大樹はある告白をする。

“試合前の検査で、脳に影が見つかった”

まだ病状ははっきりしておらず
今後のことは分からないという大樹。
試合後病院に行き、格闘技を続けられるかどうかを
相談するという。

涙を流す舞に、大樹は
「パンチ、もらわないようにするから」
と約束する。

翌日に迫った大樹の試合。
テラスハウスのリビングルームにメンバーが集まり、
大樹にエールを送っていた。
オーディションが終わり次第
試合会場に駆けつけるという美和子。
舞台があり試合に行けない哲也は、
大樹が試合後テラスハウスを出て行ってしまう
ことを寂しく思っていた。
そんなメンバーに対し、大樹は明るく振舞う。

翌日に備え、みんながそれぞれ部屋に戻ろうとした時
美和子が大樹を呼び止める。
早朝に家を出てしまい、大樹を見送れないという美和子。
「おやすみ前に・・・がんばってね」
2人はハイタッチで、お互いにエールを送り合った。

翌朝。
オーディション会場。
美和子は面接で
ー去年は同じオーディションで落ちてしまったけれど、
今年は絶対グランプリを獲りたいー
そう、熱意を語る。 

大樹よりも早く起きた洋介は、
梨奈が作り置きしてくれていた朝食を食べていた。
起きてきた大樹は、DykiTシャツを着ている洋介に
気付き喜ぶ。
目覚めた時、緊張していたという大樹だったが、
洋介の姿を見て落ち着きを取り戻していた。

大樹の試合が行われる後楽園ホール。
洋介、ミドリが観客席で大樹の登場を待っていた。
そこへ、元メンバーの華も大樹の応援に駆け付ける。

その頃、オーディションでは
選考の結果が発表されていた。

―3番 筧美和子さん―

名前を呼ばれ、思わず涙を流す美和子。
そして、美和子は大樹の試合会場へと急いだ。

後楽園ホールでは、満員の観客たちの声援を受け、
Dykiが登場。

と、ちょうどその時、
会場にすべりこむように到着した美和子。
華たちと共にDykiを応援する。

いよいよ試合開始・・・。
開始早々から、攻撃を仕掛けていくDyki。
相手の動きを読み、キックを繰り出す。
「パンチもらわないようにするから」
姉との約束通り、Dykiは攻撃を避けながら
相手にダメージを与えていった。

そんなDykiの姿を
大樹の病状を知る母親と、姉の舞は祈るような想いで
見守っていた。

そして試合終了。
判定の結果、Dykiは見事勝利した。

試合後の控室。
お互いの勝利を称えるDykiと羅王丸。
しかし反省点の多かった試合内容にDykiは肩を落とす。
そんなDykiに対し羅王丸は「お互い次だよ」と声をかけ、
Dykiも黙って頷く。

控室にやってきた美和子。
試合に間に合い、応援したことを告げ
一緒に帰ろうとDykiを誘う。

帰り道。
2人っきりになった公園で
美和子は大樹にオーディションに合格したこと
そして、試合後まで我慢していた
大樹への想いを告げる。
「簡潔に言うと好きってこと」

美和子の告白を聞いた大樹は
その想いに感謝しながらも
「みー子はみー子かな…」
と、大樹の中で美和子はあくまでも
メンバーの1人であることを伝える。

「わかってるんだ」
そう寂しく笑う美和子だったが、
大樹に想いを伝えたことですっきりしていた。

「一緒に帰ってくれる?」
今度は大樹が美和子を誘い、2人はテラスハウスへ帰っていった。

数日後、大樹は病院で脳の検査を受けていた。
診察室に呼ばれ、医師から
検査した脳の写真を見せられる。

目で見てはっきりと分かる白く映った脳の一部分。
脳の一部分に水が溜まった、くも膜嚢胞だった。
医師は大樹の病状を見てはっきりと告げた。
「これ以上、キックボクシングを続けさせることは出来ないです。」