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24th WEEK
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哲也は久々に翔太と会っていた。

テラスハウスを卒業し、彼女との結婚を決め
東京藝大の大学院を目指していた翔太。
大学院入学は果たせなかったが
卒業制作が評価され、ギャラリーからの
誘いがあったことを報告する。

そんな翔太から華への想いを尋ねられた哲也。
考えた末に出した、
恋とは違う自身の想いを告白する。

哲也は、その気持ちを大樹にも伝える。
「友達が遠くへ行っちゃう寂しさで
 嫉妬していたのかも知れない」

大樹は哲也からのライバル宣言により
想いは固まっていた。
「華に決めた。」

大樹のタイトルマッチ前日。

華は大樹の勝利を祈りに
一人、江島神社へ向かう。
大樹と初めてのデートで訪れた
思い出の場所…。

厳しい計量をパスし帰宅した大樹は
華を呼び出す。
「試合後待っていてほしい、一人で。」
「話したい事がある」
華は、大樹への想いに悩んでいた。

タイトルマッチ当日…
6人揃っての朝食。
大樹の緊張感を誰もが感じ取っていた。

「いってらっしゃい」

皆で大樹を送り出す。
「気安く頑張ってとは言えない…」
5人は、ただ祈ることしか出来なかった。


後楽園ホール、午後8時。
5人が見守る中
チャンピオンベルトをかけた
キックボクサー・Dykiの戦いが始まった。

試合開始早々、ダウンを奪われるDyki。

相手の果敢な攻撃により
自分のペースが掴めないままDykiは前半戦を終える。

第3ラウンド後半、
Dykiのキックが相手を捕らえると
会場が「Dyki」コールに包まれた。

そして最終、第5ラウンド。
精一杯の力を振り絞り
Dykiは戦いを終える。

勝敗は、判定に委ねられた。

ジャッジが読み上げられる中、
ただただ、祈り続ける華。

そして結果は…2対1


Dykiはベルトを勝ち取った。

試合後。
約束通り、誰もいなくなった観客席で
一人待つ華の元へ
ベルトを持った大樹がやってくる。

「俺にとってこれが2試合目。」

大樹が手に入れたかったもの
王者のベルト、そして…。

大樹は華へ想い告げる。
「率直に言うと、好き」

華はそれを、ただ頷きながら聞いていた。