放送日： 2015年12月18日（金）夜9時～10時52分
江戸時代後期、盗賊・凶賊たちから「鬼の平蔵」と恐れられた、火付盗賊改方（ひつけとうぞくあらためかた）長官・長谷川平蔵を描いた池波正太郎の人気小説「鬼平犯科帳」（文春文庫刊）。
1989年７月に中村吉右衛門さん主演でドラマがスタートしてから、2001年5月まで連続ドラマとして全137本、2005年2月放送の『鬼平犯科帳スペシャル 山吹屋お勝』から今年１月放送の『鬼平犯科帳スペシャル 密告』まで単発のスペシャルドラマとして11本、計148本を放送してきました。
そして、その149本目となる作品、『鬼平犯科帳スペシャル 浅草・御厩河岸(あさくさ・おうまやがし)』が、2015年12月18日(金)に放送されることが決まりました。
この作品は、中村吉右衛門さん主演・連続ドラマの第一シーズン・第18話として、1989年12月13日（水）に放送されたものを、スペシャル用にアレンジし新たに撮影した作品です。
物語の舞台は、昔、幕府の馬屋があったことから呼び名がついた浅草の御厩河岸。その渡し場の近くに、一膳飯屋を兼ねた小さな居酒屋があり、そこでお勝（小林綾子）と、その母で盲目のお八百（南條瑞江）が働いています。
一方、お勝の旦那であり、店主の岩五郎（田辺誠一）は、店の軒先で居眠りをする怠け者。しかし、お勝もお八百も知りませんが、この岩五郎こそが、火付盗賊改方長官・長谷川平蔵（中村吉右衛門）の密偵なのです。かつて、錠前外しとして鳴らした岩五郎は、盗みで捕まった際に、平蔵やその密偵・大滝の五郎蔵（綿引勝彦）から温情を受け、今では平蔵の密偵として働いています。
そんな岩五郎のもとに、大盗賊・海老坂の与兵衛（田村亮）から盗みの依頼が舞い込みます。本来ならば、与兵衛の動きを平蔵に知らせなければならない岩五郎ですが、めったにない大きな仕事な上に、これまでに外したことのない難しい錠前の図面を前に、その錠前を外したいという欲望にかられてしまうのです。さらに、岩五郎の父親で、かつて与兵衛のもとで働いていた卯三郎（左とん平）も絡み、複雑な人間模様が描かれていきます。
『鬼平犯科帳』シリーズならではの骨太な脚本はもちろん、ゲスト出演する田辺誠一さん、田村亮さん、左とん平さん、小林綾子さんらの熱演に、ご注目ください。
