NONFIX過去放送した番組

 日頃何気なく使っている電話。今の我々にとって必要不可欠な存在です。
相手の顔も見えず、一見安全でプライバシーも保たれているような印象もありますが、その実、この電話を使った犯罪は非常に多いのです。

 その中で一番の割合を占めるのが、「いたずら電話」。
いわゆる電話ストーカーの犯罪です。

 98年末現在、警視庁に寄せられた悪質なイタズラ電話の数は実に500件にもなり、(悪質なケースのみ。実際にはその100倍とも言われている)ほとんどのケースが犯人未逮捕のまま、電話回線犯罪に関しては警視庁も十分には対応しきれないのが実状なのです。そんな状況の中、無償でいたずら電話撃退を引きうけている人がいます。

山崎はるか(30)

 人は彼を、ストーカーバスターと呼ぶ。 コンピューターソフト会社の社長でもあり、ライターでもある彼の仕事ぶりに密着、なぜ 「ストーカーバスター」するのか、そして「ストーカー」とはなんなのか、その本質に迫ります。

 現在の所では、彼は自分のホームページに迷惑電話の相談コーナーを設け、被害者にそれを見てもらうことでケースのほとんどに対応している。それでは解決できない悪質なケースにのみ、自ら出向いて対応する。その場合も基本的に無償奉仕である撃退率は実に100%。警察顔負けの撃退テクニックで加害者を追い詰める。

 その反面、実は彼自身が元々ストーカーなのである。
「ストーカーを追い詰められるのはストーカーしかいない」というのが山崎氏のポリシー。
依頼ケースによってはストーカー本人に会って悩みを聞いたり、今後のアドバイスを授ける ことも多いとか。

■ 山崎はるか プロフィール

高知県出身 法政大学卒業。
医療ソフト会社・ダイアモンドアプリコット社代表取締役。 学生時代から趣味で「いたずら電話撃退」を始め、今ではインターネットストーカーをはじめ 年間100件近い被害者からの相談を受ける。

『ストーカーバスター2 (00.10.14放送)』 >>

■プロデューサー
相澤 聡一
■ディレクター
竹内 康人
■制作協力
共同テレビ
■制作著作
フジテレビ