新証言!三億円事件
- 三億円事件とは… -

時代背景
1968年(昭和43年)とは…?

三億円事件が起きた1968年、日本は高度経済成長の真っ只中にあった。家電製品や自動車が普及し、国民の生活も急速に変化していた。しかしそんな繁栄とは裏腹に、社会に暗い影を落とす事件も多く起きている。ベトナム戦争が泥沼化していく中、金嬉老事件や東大紛争、新宿駅騒乱事件、海外ではキング牧師とロバート・ケネディ大統領候補が次々と暗殺された。
アングラと略称されるアンダーグラウンド文化が発達、ピンキーとキラーズの「恋の季節」やキング・トーンズの「グッド・ナイト・ベイビー」が大ヒットし、ビートルズの来日をきっかけに流行したグループサウンズが、当時本格化していた学生運動に勤しむ多くの若者たちの溜まり場となっていたジャズ喫茶に流れていた。民間大卒初任給が3万円、ラーメン一杯80円、銭湯代32円。サイケや、ハレンチといった言葉が流行したのもこの年である。
文化や科学技術の急な発達と豊かになっていく暮らしに沸き立っていた時代に三億円事件という当時破格の現金窃盗事件は日本全国に衝撃を与えた。

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