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TOPエコアナ活動中エコアナ・ママアナの梅津弥英子リポート 新型インフルエンザの基礎知識~きちんと知って、自分を・家族を守ろう!!~
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エコアナ・ママアナの梅津弥英子リポート
新型インフルエンザの基礎知識~きちんと知って、自分を・家族を守ろう!!~

[2009年3月2日更新分]

私のごく身近で、こんな声を聞くことがあります。

-新型インフルエンザって、今流行っているインフルエンザの型違い?
“同じようなものなのでしょう?!”
-暖かくなったら、新型インフルエンザに注意する季節も終わり!
“お年寄りや小さな子どもは心配だけど、それ以外は大丈夫でしょう?!”
-パンデミック?何それ?流行るの、ホントに?
“どうせ、今出来る事なんて何もないんじゃない?!”
“ワクチンがあるって言われても、妊娠中は受けられないでしょう?!”

ちょっと前の私の認識も、この程度でした。子どもがいて、一応健康のことは日々気にかけているつもりの私がそうだったのですから、恐ろしい話です。

現在、新型インフルエンザのパンデミック(大流行)は、if(もしも)ではなく、when(いつ)起きるかが問題になっています。無知・無関心は、取り返しのない事態を招きます。

■まずはメディアの一員として、そして家族のために知識を!

みなと保健所長 青山キヨミ先生(医学博士)
フジテレビでは、新型インフルエンザで最悪の事態が起きた時、情報を送り出す放送局としての使命をどう果たすのか、また社員1人1人が自分や家族を守るためにはどう行動すべきなのか・・・『これは、きちんと知っておかなくては!!』との問題意識から、先ごろ、新型インフルエンザに関する社内緊急勉強会を開催しました。

医学博士で港区の保健所長を務められている、青山キヨミ先生を講師にお招きした会場には、忙しい午後の時間帯にもかかわらず、400人を越える参加がありました。

今回はその勉強会の一部、特に母親である私が知っておきたいと思ったことを、御紹介します。

ちなみに!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本では、鳥から人への感染を防ぐ為、鳥インフルエンザに感染した鶏が確認されると、全て殺処分にされます。(経口感染も疑われる為、万全をきすわけです。ニュースで見たことのある光景だと思います。)そのため、国内で鶏肉を食べる分には、心配は要らないそうです。ただ、海外では・・・充分に火が通っていない鶏肉・鶏卵は避けるべきだということです。

■新型インフルエンザは、毎年流行するインフルエンザとは全く違う!!


まず、インフルエンザと聞いて私たちが想像するのは、毎年10月・11月くらいになると予防接種を受け、その年の流行予測を知る、いわゆる普通のインフルエンザでしょうか。“普通の”と言っても、お年寄りや小さなお子さんなど、亡くなる事もある恐ろしい病気です。私も3歳の息子と一緒に、うがい・手洗い・マスクの装着など、予防に努めています。

インフルエンザウィルスには、A型・B型・C型という型があって、ウィルス自体が少しずつ変化をすることで生き延びていく性質があるため、A香港型・Aソ連型など、同じA型の中にも色んな種類が存在します。現在日本では、3種類くらいのウィルスが流行しているそうです。
私達は、1度インフルエンザウィルスに感染すると、同じ種類のウィルスに2度は感染しません。その種のウィルスに対しての免疫を持つからです。変化し続けるウィルスと私たちの免疫作用が、常に戦っている状況・・・とでも言えばいいでしょうか。変化するウィルスによって、予防注射を打っていたのにインフルエンザにかかったり、何度も繰り返しかかったりすることはありますが、1種のウィルスに対し免疫を持たない人がいれば持っている人もいるので、爆発的な流行をすることはないわけです。

では、インフルエンザウィルスはどこから来ているのか?それに関連するのが、一時ニュースで随分話題になった鳥インフルエンザです。
鴨などの渡り鳥は、症状を出さない状態で常にインフルエンザウィルスを持っています。それが家禽類(鳥・豚・牛)に感染し、鳥インフルエンザ・豚インフルエンザが発生するわけです。

通常、インフルエンザの感染は、種の壁を越えないとされていて、鳥インフルエンザは鳥同士、豚インフルエンザは豚同士にしか感染しません。しかし!家禽類と濃密に接触した人やその家族に偶発的に感染するケースが、現在、報告されつつあるのです。(2008年12月に北京で19歳の女性が感染したケースなど、確認されているだけで7人が発生し、5人が死亡しています。発生しやすい国として、中国・インドネシアを青山さんはあげられました。特に中国は、鳥から人への感染が散発していることに、問題意識を持っていらっしゃいました。)



現在は、人から人への感染は無いか、非効率であるという状況ですが、鳥インフルエンザウィルスが突然変異を起こし、鳥から人へ簡単に感染できるようになったら・・・また、人から人への強い感染能力を獲得したら・・・
その時、新型インフルエンザが発生するわけです!

発生してみなければ、どんな症状を出すウィルスかは分かりません。しかし、人類が誰も免疫を持たない新型インフルエンザウィルスは、潜伏期間にも感染能力を発揮し、瞬く間に全世界を駆け巡ります。
過去の新型インフルエンザとして挙げられる『スペイン風邪(1918-1919)』は、毒性の弱いウィルスだったにもかかわらず、記録に残っているだけでも、全世界で4000万人もの死者を出しました。当時に比べ、人口が数倍に膨れ、交通手段が劇的に発達した現代において、新型インフルエンザが発生したら…数日で全世界に広がり、甚大な被害を及ぼすことは、容易に想像できます。(全世界で数千~数億、日本でも64万人の死者が出るとの予想が、厚生労働省から出されています。)

そして、新型インフルエンザが恐ろしいのは、“人類が誰も免疫を持っていない”ということだけではありません。鳥インフルエンザが、現在の強い毒性を保ったままで人から人へ感染する新型インフルエンザウィルスに変異した場合、私達が持つインフルエンザのイメージとは全く違う、以下のような傾向が現れるのです。

  • 患者・死亡者は高齢者ではなく、40歳未満の若年成人に集中する。
  • 季節に関係なく発生する。これから春を迎えても発生する可能性はある。
  • 感染した場合、呼吸器だけでなく、全身に感染し症状が出る。(多臓器不全・重症肺炎・脳炎…死亡)

私も、問題意識を持つまで、誤解していたことでした。知らずにいる事が、本当に恐ろしいと思いました。

■日本の対策は遅れている!
「残念ながら、今の日本の新型インフルエンザ対策は、全てにおいて遅れています。」
青山先生はハッキリとこう仰いました。パンデミックが起こった時のための対策の前に、現在の医療体制をまず確立しなければならない状況だと。

国や自治体としても対策を講じてはいますが、人口呼吸器の不足・抗ウィルス剤やワクチンの不足・医療従事者の処遇について現場に任せきり…聞いていてため息が出ました。 だからこそ、新型インフルエンザが発生しないように、発生しても被害を最小限に食い止められるように、最悪の事態を想像し、事前の対策を考えておくことが大切なんだと、繰り返しお話されていました。

■今、私たちに出来ること
以下、各家庭で出来る対策をまとめてみました。、

【事前に出来る対策】

  • 約2週間分の食料品・日用品・医薬品、そしてマスク(不織布性マスク・サージカルマスク)を1人20~25枚用意しておく。
  • いざという時のために、医療機関の確認、家庭での看護の仕方の確認をしておく。
  • バランスのとれた食事や睡眠をとっておく。(禁煙しておくことも大切!喫煙者はウィルスを身体に取り込みやすい!!うがい・手洗いも日頃から習慣付けておく。)
  • 感染地への渡航や人ごみを避け、特に感染が疑われた場合(高熱など)は、外出を控える。
  • 予防接種を毎年受けておく。(新型インフルエンザと季節性のインフルエンザとの鑑別のため。また毎年の予防接種により免疫の履歴が身体に残るため、新型インフルエンザへの免疫効果も期待できるため。)

ここで、私事と恐縮しながらも、質問してみました。

「妊娠中のインフルエンザワクチンの接種については、問題ないのでしょうか?」
(妊娠中の私は、今年、インフルエンザの予防接種を受けませんでした。)

青山先生の答えは明確でした。

「インフルエンザワクチンは不活化ワクチン(生きた病原体を接種するわけではない)のため、鶏卵アレルギーなど無ければ、妊娠中でも受けることができます。しかし、妊娠中に敢えて受けるかどうかは、(新型)インフルエンザの感染力や流行状況との兼ね合いになります。一番いいのは、妊娠する前に、きちんと毎年、予防接種を受けてくことですね。

【パンデミック発生時の対策】

  • とにかく、家に篭城する!!(出勤・登校の停止)
  • うがい・手洗いなど、予防に努める。
  • パニックならないよう、正確な情報を入手する。
  • 感染地への渡航や人ごみを避け、特に感染が疑われた場合(高熱など)は、外出を控える。
  • 発症した場合は、必要に応じて早めに医療機関を受診し、人との接触を極力避ける。

新型インフルエンザのパンデミックはいつ起こってもおかしくありません。 1人でも多くの人がきちんとした認識を持って、各自・各家庭・各企業で備えること。
事態を最小限で食い止めるために、1番大切なのは、最悪の事態を想像し、備えることなのです。

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