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2010年度社会貢献トピックス

第22回世界文化賞授賞式、華やかに開催

[2010年11月24日更新分]


© The Sankei Shimbun

優れた芸術の世界的な創造者を顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催・財団法人日本美術協会=総裁・常陸宮殿下)の第22回授賞式典が10月13日、常陸宮殿下と同妃殿下をお迎えして東京・元赤坂の明治記念館で行われました。

今回は、日本人では11人目となる建築家、伊東豊雄氏や世界的大女優のソフィア・ローレン氏ら5人が受賞。歴代の受賞者は21カ国、114人となりました。


エンリコ・カステラーニ氏
常陸宮殿下のお言葉の後、受賞者を代表して美術家のエンリコ・カステラーニ氏は「20年以上にわたり偉大な芸術家を選んできた世界文化賞で、先達と肩を並べることに深い喜びを感じます」と述べました。

フジテレビは、フジサンケイグループの一員として、グループとともに、世界文化賞の創設当時から、協力を続けてきています。授賞式典や、受賞者たちの業績は、フジテレビの特別番組やニュース番組、情報番組で、詳しく紹介されました。

2010年10月15日深夜に放送された『第22回高松宮殿下記念世界文化賞授賞式特番』では、建築家の伊東豊雄さんに密着するとともに、「芸術家はいかにして夢を実現するのか?」を探りました。

「第22回世界文化賞授賞式特番」 プロデューサー特別コラム
芸術を知ることは、人生を知ること

5人の受賞者が一堂に会した合同記者会見。
会場で見ていた私は、オーラを放った芸術家の方たちに圧倒され、何故だかわかりません、涙があふれてきました。

今回、特番の取材で、受賞者の方に、私はどうしてもお伺いしたいことがありました。

「夢を実現するために大切なことは何ですか?」
生きていく毎日の中で、誰しも迷い、悩みます。稀代の芸術家たちはどのように自分自身を導いてきたのか…。


「夢はなかなか見えない。
日常の些細な事から大きな夢につながる部分を
絶え間なく見つけ出す、その積み重ねによる」


伊東豊雄さん(建築部門)


「夢に向かう途中でくじけそうになることがあります。
そういう時に、自分の好奇心を大切にして別の道を考える、
その柔軟性が大切」


レベッカ・ホルンさん(彫刻部門)


「小さい時からピアノが好き。
音楽が好き、それだけだった」


マウリツィオ・ポリーニさん(音楽部門)


「毎日その日夢見たことを考える。
私の夢は何?何をしたい?と」


ソフィア・ローレンさん(演劇・映像部門)

すべてが深く心に染みる言葉でした。 
そして、印象的だったのは、この質問を投げかけた時、どの方もしばらくの沈黙があったのです。
ある方は、簡単に言うのは難しい、とつぶやきながら遠くを見つめていました。
ある方は、話の途中でパタっと途切れ考え込み、カメラに背を向けました。
その沈黙に、私たちの想像を絶する、努力と忍耐、挫折、苦悩、芸術への情熱があることを感じずにはいられませんでした。


ソフィア・ローレンさんを
エスコートする伊東豊雄さん
今回、多忙な中、多くの取材時間を割いてくださった伊東豊雄さんはこう言います。
「建築は、建築家一人でできるものではなく、多くの人の協力があって初めて実現できるもの。日本の建築を作る技術は、地味な作業をする職人の技が圧倒的に素晴らしい。そういう人たちに支えられて建築ができている」
穏やかな笑顔で語る伊東さんのこの言葉には、人が生きていく上で忘れてはいけない真理が込められていると思います。

芸術を知ることは、人生を知ること。

世界文化賞を通して、とてつもなく大きなことを学ばせて頂きました。
ありがとうございました。

文:中村百合子(情報制作局 第22回世界文化賞授賞式特番プロデューサー)

世界文化賞

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