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TOP2008年度報道・情報番組発トピックスFNNスピーク 新型インフルエンザに向けたスイスの対策とは!?
2008年度報道・情報番組発トピックス

FNNスピーク (月曜~金曜11時30分~12時00分 土曜11時45分~12時00分放送)

[2009年3月2日更新分]

新型インフルエンザに向けたスイスの対策とは!?


スイスで備蓄されている
プレパンデミックワクチン




ワクチンは手に持っている
小さな注射器で接種
(2009年2月11日放送)
国内で流行すれば、最大64万人が死亡するといわれている新型インフルエンザ。世界的大流行(パンデミック)に備えた予防接種は「プレパンデミックワクチン」と呼ばれ、拡大感染の予防に現時点で最も効果的とされています。

インフルエンザのワクチンは、本来は発症してしまったウイルスから作られますが、プレパンデミックワクチンは、新型インフルエンザに今後変異する可能性が最も高いと言われ、形が似ている鳥インフルエンザウイルスから作られています。

新型インフルエンザは未知のウイルスのため、100%効くという保証はありませんが、ある程度の効果が期待されています。

日本では、2008年8月から、新型インフルエンザのプレパンデミックワクチンの臨床試験が始まり、現在までに、医師など約6,000人が接種し、副作用などを調べています。また、国内では北里研究所など複数の研究所が、通常のインフルエンザと同様、発育鶏卵を使って、H5N1型鳥インフルエンザウイルスからプレパンデミックワクチンを製造しています。

日本政府は、2009年3月末までに、3,000万人分の備蓄を目指していて、パンデミックの時には、医者や保健所職員、税関職員など、感染者と接する可能性の高い人に接種することを検討しています。


スイス・ザンクトガレン市
そんな中、プレパンデミックワクチンを国民全員分備蓄している国があります。スイスでは、全国民750万人分のプレパンデミックワクチンを軍の倉庫に備蓄しています。その一部は、すでに病院へ配布され、治験段階で、18歳以上の希望者約100人に接種をしているといいます。プレパンデミックワクチンを接種した人はインタビューで「11月に接種した。全ての年寄りに勧めるよ」と語りました。さらに、2009年3月末から2,600人が接種する予定だといいます。


州立ザンクトガレン病院
スイス・ザンクトガレンにある病院では、ワクチンが人体に与える影響や、インフルエンザが国民の間にまん延したときにどう対処するかについて、研究と準備が進められています。

州立ザンクトガレン病院の担当医は「私たちは、数日から数週間で、ザンクトガレン市民全員にワクチンを接種できる。軍の倉庫から病院に届けば、すぐ作業に入れる」と語りました。

スイスで備蓄されているプレパンデミックワクチンは、ワクチンと免疫増強剤の2つで1セット、混ぜると10人分の量になります。この病院では、1時間で30人に接種する事を目標としています。国民全員分の備蓄を決めたスイス保険局は、「ワクチンはパンデミックが、世界のどこかで始まり、人から人への感染が増加してきた段階で全国民に配る」と答えました。

日本の備蓄が全国民分ないことに関し、医学博士の中原英臣氏は「パンデミックワクチンが100%新型インフルエンザに対応できるかという保証はまだない。全ての国民に打つという事が難しいのでは」と話しています。一方、日本の厚生労働省は、現時点では「効くかどうかわからないワクチンを国民全員分準備する計画はない」としています。

すでに治験の始まっているスイスと日本では接種の対象が違います。スイスでは、18歳以上の妊娠していない希望者としている一方、日本では感染の可能性が高い人たち。医療・社会機能に従事する職種を優先しています。

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