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2008年度報道・情報番組発トピックス

FNNスピーク (月曜~金曜11時30分~12時00分 土曜11時45分~12時00分放送)

[2008年10月1日更新分]

森を守った小さな命の物語


小網代の森
(2008年9月15日放送)
神奈川県三浦半島の南端にある「小網代(こあじろ)の森」は、川の上流から海辺まで自然本来の姿が残る関東唯一の場所と言われています。この森を守っているとされるアカテガニたちの小さな命の物語にフジテレビの植之原英彦カメラマンが迫りました。

「小網代の森」には、都会ではあまり見ることができない生物、およそ1900種類が生息していると言われています。 小網代の主役はカニです。干潟で食事をするヤマトオサガニ、チゴガニは求愛のダンスを踊ります。


お産のため海にやってきたアカテガニ
そして、昔話「さるかに合戦」のモデルにもなった真っ赤な「アカテガニ」は、海ではなく陸に棲む珍しい種類です。普段は森や崖地に暮らしていますが、夏の大潮の日になるとある行動を始めます。メスのアカテガニが、たくさんの卵を抱えて次々と山を降りて行くのです。

満潮を迎え、日が沈む頃、500メートルの海岸線に、およそ1万匹のアカテガニたちが集まってきました。いよいよ卵を海に放す時なのです。 卵は海水にふれた瞬間にはじけ、中から幼生が出てきます。


アカテガニのお産の瞬間
1匹のカニが1回のお産で海に放つ子どもの数はおよそ4万匹。しかしすぐに試練が待ち構えています。ボラの子どもたちが卵を食べてしまうのです。1ヶ月間、海で過ごした後、森に帰り無事に成長するのはほんの一部と言われています。
そして、アカテガニがお産をするのは、満潮・新月と日没が重なる夏の大潮の日、一年でも十数日しかありません。観察会の夜、アカテガニのお産を初めて目にした少年は、「すごいなぁ!こんな風に産むんだ」と目を輝かせていました。


カニの保護活動をする
慶応義塾大学岸教授
森のアカテガニを守る為、市民たちが中心になって保護活動を続けてきました。その一人、慶応義塾大学の岸教授は、「アカテガニは小網代の森と干潟と海を全部使って暮らしている。アカテガニが可愛いと思えば、この森全部残って欲しいなと、みんなが分かり易く理解してくれる」と話します。


山で見つけたアカテガニの子ども
こうして20年以上に渡って行われた保護活動の結果、3年前、国土交通省は「小網代の森」約70ヘクタールを「近郊緑地保全区域」に指定。この森は生物にとって安住の地となったのです。

そんな森の中で、体の黄色い小さなカニをみつけました。なんと、そのカニは1年前に海に放たれたアカテガニの子どもなのだそうです。このカニ達もいずれ、夏の大潮の日に同じ様に卵を抱えて海辺に降りて行くことでしょう。

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