アフガニスタンの現状
アフガニスタンの現状 教育2 成功と課題2
アフガニスタンの現状
 アフガニスタンは20年以上に渡る侵略や内戦、そして4年に渡る干ばつによって大変なダメージを受けました。現在でも全ての生活物資が不足しているばかりか住居や水といった生きる事に必要な最低限の条件も満たされていない状況です。

 また空爆などにより、保健・医療・教育といった分野の施設が破壊されてしまいました。そして現在でも無数の地雷が埋められています。また、部族間の対立といった大きな問題も抱えています。

 内戦によって兵士が死ぬ事は大きな問題です。しかし、死んでいく兵士の数より病気などで死んでいく子どもや女性の数の方が多いという事はもっと大きな問題です。

 現在のアフガニスタンは栄養不良の子どもが50%という社会です。そして、栄養不良の多くの子どもたちが“はしか”や“麻疹”にかかり、命を失ってしまいます。アフガニスタンの子どもたちはアフリカなどで見られるガリガリに痩せ細ってしまう栄養不良とは違い、身長が伸びないといった慢性的な栄養不良なのです。

 一見すると元気の良い普通の子どもたちですが、8・9歳の子どもたちが見た目には5・6歳にしか見えないといった状態です。

 アフガニスタンにおけるもう一つの大きな問題は、女性が妊娠によって命を失っていくといった現状です。女性の死亡者の40%が妊娠あるいは出産の時に命を失っています。これは世界でも一番高い数字です。

 それらを解決する為の食料や薬などが著しく不足している状態です。

 もう一つは治安の問題です。一見して安定したように見えるアフガニスタンですが、ブルズガンで爆撃が行われたり、最近副大統領のカディールが暗殺されたといったニュースが伝えられている様にまだまだ治安は安定していません。マザール近郊では略奪事件やレイプ事件が発生しました。治安が悪化している今こそ支援を強化しなくてはならないのです。

 今アフガニスタンの人々は給料がもらえず生活の基盤ができていません。また基本的な社会サービスが受けられないといった中で苦しんでいます。更に、これから350万人ともいわれる難民がアフガニスタンに帰還してくるわけです。帰還民が戻って来た時に教育を受ける場所どころか自分の住む家も治療を受ける場所も何も無いわけです。この様な状況において治安が悪化するのは当然だといえます。
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1本のロールペーパーを切り分けて売る少年。
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子供の4人に1人は、5歳の誕生日を迎えられずに死んでいる。
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人々の娯楽の場だった映画館。天井は落ち、スクリーンは焼けただれ、無惨な姿をされしている。
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至るところに、ソ連侵攻時代からの戦闘機や兵器の残骸、不発弾などが放置されている。
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