＜愛妻弁当と別れの納豆＞
人間、みんな他人から影響を受けて生きている。それが最愛の人であれば尚更で、無意識に自分が良いと思っているものだって、過去の誰かとの思い出で出来ている。
二郎（綾部祐二）がめぐみ（秋元才加）に教えていた納豆の美味しい食べ方だって、かつての妻・咲（白石美帆）から教わったものなのだ。元夫婦が混ぜる納豆の中には、美味しい思い出もしょっぱい思い出も混ざっている。
お互い相手に対し、今の自分はパートナーがいて幸せ！と嘘をついてしまう元夫婦の見栄の張り合いは、ついにキャラ弁作りにまで発展…！早起きして愛妻弁当風の弁当を作る涙ぐましい二郎の嘘は、元妻の咲にどこまで通るのか。
そんな元夫婦は今日もそれぞれの場所で、納豆を混ぜる回数を数えるのだった。美味しいと笑い合った日や、浮気を問いつめられながら食べた日の食事を思い出しながら。