自分が愛している相手と、求められていると感じる相手。一緒にいて幸せになれるのは、どちらなのだろうか。
シャコンヌのパーティーで顔を合わせる二郎（綾部祐二）と咲（白石美帆）。咲は、森田（山口智充）にもう少し飲んでいかないかと誘われるが、仕事を言い訳に二郎と同じタイミングで帰ることに。
二人きりになった帰り道、二郎はめぐみ（秋元才加）の実家の工場の経営にかかわることを決めたと告げる。パーティーにいたそれぞれの人生を歩みだす友人たちのように、二郎も自分に求められている場所にいたいのだと。だが、咲に友人たちがそうするから二郎もそうするのかと問われ、二郎は考えてしまう。
ある日、二郎は咲のシティホテルを訪ねる。今まで二郎は人の気持ちばかりで、肝心な自分の気持ちを二の次にしていたと話す。そして今、そんな自分でも逃げ切れなかった“自分の気持ち”を咲に伝えたい、と。真剣な二郎の告白に、咲は…。