＜面白悲しき板挟み人生＞
弁解をすれば解ける誤解を解こうとしなかったのは、既にいろいろ解きたくない理由があったから。
二郎（綾部祐二）から渡された、思い出のマックナイトの画集を捨てられなかった咲（白石美帆）。咲の友人の志穂（佐藤藍子）は、二郎に何故今この画集を返したのかを聞いてみようと提案するが、咲に断られる。
一方で二郎は、がらんとした自宅で中野（中村靖日）と飲んでいた。中野はずっと二郎に助けられてきたと話す。幼稚園の時も、小学生の時も。中野の浮気がバレそうになったときも、二郎が嘘をついて助けてくれたという。だがそれが、奇しくも二郎と咲の間に誤解を生み、離婚の原因となっていた。
二郎は離婚の原因は、それだけじゃないと話し、シャワーを浴びにいく。すると、二郎の携帯に、咲から着信があって…。