＜思いがけない離婚理由＞
男のプライドの高さと、女の理想の生活レベルは、下げられるものなのか。それとも、下げてはいけないものなのか。
旦那と復縁をした女性店長を見て、「俺たち、子供が出来たらどうなっていたのかな」と話す二郎（綾部祐二）。二郎は、結婚当時「仕事をしたいし、二人の時間を楽しみたい」と言っていた咲（白石美帆）の言葉を思い出す。だが、咲の本音はそうではなかった。その当時、咲は自分が仕事を辞めて子供を産んだら、二郎の収入だけでは生活が出来なくなると考えていた。
飲食店の選び方にしても、安い居酒屋で節約すればいいと考えていた二郎と、自分が支払いをするからちゃんとしたバルに行きたいと考えていた咲。収入格差のある二人は、金銭感覚にズレがあった。結婚して四年経ったある時、心境が変化した咲は子供を作ろうと言い出したのだが…。