放送内容詳細

 その朝、『貫井企画』に籐子(深津絵里)は現れなかった。
 貫井(堤真一)と進めていた楠木文具の仕事を終えた時点での退社は、すでに吉武(西村雅彦)には打ち明けていたのだった。
 春菜(矢田亜希子)とのこと、そして貫井への気持ちに気付いた今となっては、これ以上ここには居られない・・・籐子なりの気持ちの整理のつけ方だった。
 貫井の様子をうかがう壮吾(坂口憲二)。だが貫井は「あいつはどこにいても元気でやれるはず」といつもとかわらない様子で仕事に向かうのだった。
 その頃籐子は、春菜と住んでいたマンションを出て真季(猫背椿)のもとに転がりこんでいた。再就職先を見つけるために、就職活動もやっていた。だが、受け入れてくれる所は簡単には見つからず・・・見兼ねた真季は、人材派遣会社に勤める姉の美帆(伊勢志摩)に助けを求めることに。
 だが、籐子のわずかな期待とは裏腹に、美帆は年齢の問題もあるからと、籐子に見合いを進めてきた。そして籐子は、押し切られる形で数日後、その相手とデートをすることになった。
 真季は「ここは勝負をかけるべき!」とばかりに、映画、レストラン、ホテルのバーとあれこれデートコースを練り上げてやるのだった。
 一方、貫井は、楠木文具のために企画した商品“エンピツネズミ”の反響が思うようにいかないことに心を痛めていた。これ以上待って注文がこなければ、楠木文具はつぶれてしまうことになる。仕事のこと、そしてあれから連絡も取れない籐子のことなど気になることばかり。こんな状態の貫井だから、春菜との食事の時も会話はうわの空だった。その時春菜は、“貫井の中にはやはり自分はいないのでは”と感じ取るのだった。
 数日後、貫井は謝罪に出向いた楠木文具で籐子の姿をみとめた。「やはり反響を気にしてやってきてしまった」と白状する籐子。
 その後二人は、真季がプランを立て、籐子が予約したデートコースを楽しむことなった。これもそれもデートする相手にドタキャンされてしまったおかげで。思わぬ展開になった籐子は貫井とのひとときを目一杯楽しんだ。そしてその思いは実は貫井も同じだった。
 翌日、貫井は貫井企画の解散を壮吾と吉武に伝えていた。壮吾は、その直後籐子と会い、「貫井の支えになってやって欲しい」と頼むが、籐子は「それをするのは春菜ちゃんの役目」と寂しげに言うのだった。
 一方、貫井は、図書館司書となることが決まったという春菜と会っていた。その喜びをとにかく伝えようとする春菜。そんな春菜に対して貫井は「お話があるんです」とおもむろに切り出していた。
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出演者

深津絵里
堤 真一
 ○
矢田亜希子
坂口憲二

猫背 椿
菅原禄弥
志賀廣太郎
伊勢志摩
 ○
西村雅彦

スタッフ

脚本
  相沢友子
  (「私を旅館に連れてって」「やまとなでしこ」他)

音楽
  住友紀人
  オリジナルサウンドトラック(BMGファンハウス)

演出
  若松節朗
  (映画「ホワイトアウト」「やまとなでしこ」他)
  村上正典
  (「スタアの恋」「私を旅館に連れてって」他)

企画
  石原 隆
  鈴木吉弘

プロデュース
  船津浩一
  (「ショムニ」他)

制作
  フジテレビ
  共同テレビ