2004年2月26日(木)放送 みどころ

#43 フッサールの『イデーン』

真理とは何か? を求めてアレやコレやと考えをこねくり回し続けてきた学問・哲学の世界に、ただポケーッと見ることで真理を確かめられる(→ちょっと拡大解釈)という画期的な学問・現象学を提唱したフッサール、その著書「イデーン」。
彼の思想のメカニズムを、裏側のタネや仕掛けを考えるよりも、目の前のパフォーマンスに単純に驚いた方が面白いマジック(手品)の世界に喩えて説明しました。
なお「どうせ『フッサール』のダジャレで『フットサル』ってやるよ」と思ってた皆さん、残念ながら『フットサル』はNGワードにしてました、あしからず。

(豆知識)
●フッサールの思想、真理を求める方法→思考を止めて観察する(ポケーッと見る?)、人間の意識を知る方法→他者の気持ちになる(思いやり?)、と凡人の理解力では難しいんだか分かり易いんだか分からない。
●手品シーン収録現場(の裏側)、ポケーッと見てても、へぇ~アレはこうなって…と感心することしきりだが、マジシャンの気持ちになると、ここでは何も語ることはできない。

キャスト

本の案内人:白井 晃
小さい男:石井正則
里枝:蒲生麻由
ナレーター:服部 潤

スタッフ

構成:河合秀仁
ディレクター:三木康一郎

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