偽りの花園
不思議な感動
美禰子を捨てた園江が、戦災で死んだと思われていた露子の育ての親だった。不思議なめぐり合わせに、美禰子は胸がふるえ、露子が妹のように愛しくなる。露子も園江と暮らしていた幸福なときの自分が蘇り、荒んでいた心が穏やかになる。美禰子の店を手伝いながら、露子は洋裁学校へ通いだす。ひかるは進一から熱烈なラブレターを貰い、恋に落ちる。が、その手紙は進一の親友の裕之が書いたもので、裕之は白血病であと幾ばくも生きられなかった。進一は自分と同じようにひかるを愛する裕之のために、ひかるにある頼みごとをする。翌日、裕之を見舞ったひかるは、愛の告白をする。