偽りの花園
美禰子は羽生に連れられて、羽生の祖父・桑太郎に会いにいく。羽生の実家は病院で、老化の進んだ桑太郎は入院していた。美禰子を気に入った桑太郎は、妻の形見の指輪を美禰子に贈る。その頃、家で退屈していた美琶子は、弟の直雄と浅草へ遊びにいく。お金がなかったので、直雄をそそのかして、丹の着物をごっそり質に入れる。権蔵は激怒。直雄を殴りつけ、あくまでもしらばくれる美琶子を家から追い出す。翌日、美禰子は羽生から祖父の元気なうちに早く結婚したい気持ちを告げられる。うっとりする美禰子の前に、波打ち際を歩く人影が…。