偽りの花園
私を捨てた母…
美禰子らは引退するというとき子の最後の舞台を観にいく。戯曲の題名は「ボルジア家の没落」。王朝風の衣装を着て現れたとき子は、実の兄を愛した貴族の娘を演じ、恋敵の娼婦の娘を殺そうとする。芝居が進行するにつれて、美禰子らは凍りつく。それは美禰子を告発する内容だった。とき子は美禰子にあるメッセージを残して、女優を引退する。このメッセージを受け取った美禰子は良心の呵責に耐えられなくなる。そんなとき、美禰子の前に突然、実の母親が現れる。その女性、園江は美禰子に心から謝罪する。園江を見た露子の顔色が変わる。