偽りの花園
恋する両親
露子が新橋の店で働きだす。ある日、売上金が五百円足りなくなり、丹は露子の仕業に違いないと疑惑の目を向ける。美禰子は昼間、露子をタイピストの学校に通わせる。顕彦は露子の内面を豊かにするため、音楽や書物を提供する。露子の更生のために協力する美禰子と顕彦は、互いの愛が再燃するのを感じる。ある夜、露子が客・猪股の相手をしていると、直雄が金庫から勝手に金を持ち出していく。自分が疑われると思った露子は、猪股に自分を買ってほしいと交渉する。翌日、タイピスト学校へ行っているはずの露子を、ひかるが目撃。銀座でアメリカ兵と歩いていた。