偽りの花園
涙の再会…
ひかるは進一に連れられて顕彦に会いにいく。早瀬川家は進駐軍に接収され、顕彦は進一と八畳一間の間借り暮らしだ。仕事はとき子の劇団のまとめ役だという。中学二年生に成長したひかるを見て、感慨ひとしおの顕彦。顕彦はひかるにいつでも遊びにくるようにと言い、美禰子にもよろしくと伝言する。が、ひかるは顕彦に会ったことを美禰子には秘密にする。実は、顕彦はとき子と婚約中だった。ひかるのことが気にいったとき子は、ひかるを引きとりたい、と顕彦にきりだす。それからまもなく、とき子が客として、美禰子の店に現れる。