偽りの花園
破廉恥な令嬢
顕彦は早瀬川家の家族に、ユリエが異母妹の美琶子だったことを打ち明ける。茜は戸惑いながらも、その事実を受け入れようとするが、栄子は嫌悪感を露わにして、美琶子を認めようとしない。美琶子は早瀬川家を支えるために、吉原での商売を続けることを宣言。顕彦も兄として、協力することを約束する。ある日、美琶子が丹の家へ顔を出す。なごやかな団欒のひとときになるが、ひかるだけが美琶子を怖がり逃げ出していく。思い出の肖像画を見ながら、美琶子は満州へ売られた体験や顕彦との幸せな出会いなどを切々と美禰子に語る。まもなく、美琶子がパーティを開きたいと言い出す。