偽りの花園
パンの中の釘
十歳になった進一が、美禰子を訪ねてくる。実の母親より、美禰子への思慕のほうが強かった。進一は美禰子に会ったことを秘密にしていたが、土産に貰った菓子から、栄子に嘘がばれる。翌日、栄子は美禰子に抗議に行く。栄子の高慢な態度に、丹が憤慨。栄子に侮辱的な言葉を投げつけ、追い返す。激怒した栄子はユリエに、顕彦の愛人、美禰子のことを教え、ひかるの存在まで暴露する。ユリエは新橋へ行き、丹の店の前で遊んでいたひかるに声をかける。ひかるは恐怖で逃げ出し、「絵と同じ顔の女の人が」と、泣きじゃくりながら、美禰子に訴える。