偽りの花園
密室での産声
死を覚悟した顕彦が、別荘の美禰子に会いにくる。妊婦姿の美禰子を見て、凍りつく顕彦。顕彦と話しているうちに、涙がこぼれてきた美禰子は、思わず、偽装妊娠を打ち明ける。二人の愛は燃え上がり、禁断の関係と知りながらも互いを求め合う。二人が愛し合っているのを目撃した栄子は、それをネタにこのまま偽装妊娠を続けるよう脅迫する。テロの決行の日。顕彦らは丹の店から出てきた特高刑事に爆弾を投げつけ、権蔵の部下が死亡する。栄子がいよいよ臨月をむかえる。初産の美禰子を心配した丹が突然、別荘へ来る。美禰子は困惑するが、そのとき、栄子に陣痛が始まる。