偽りの花園
背徳のセレブ
栄子が妊娠五カ月になり、美禰子もそれなりの妊婦らしく偽装工作をさせられる。美禰子は芝居を続けることに嫌気がさすが、栄子に言いくるめられて、服従せざるを得ない。そんなとき、寛治郎が別荘へやってくる。栄子同様、自分たちのしていることに何の罪の意識もない寛治郎に、美禰子は愕然とする。その頃、顕彦は自分の出生の真実が知りたくて、熙道と対峙する。その答えに、打ちのめされる顕彦。自暴自棄になった顕彦は、テロ活動に参加する。いよいよ決行の日が決まり、顕彦は党員から爆裂弾を渡される。顕彦は決行前に美禰子に会うため、軽井沢を訪ねる。