偽りの花園
消せない炎
美禰子と顕彦が恋人同士だったことを知った茜は、美禰子に率直に二人の関係を聞く。美禰子はありのままを告白。今でもその人のことが忘れられない、とむせび泣く。その頃、美禰子を探しに、顕彦が丹の店に来る。そんな娘はいない、と取り付く島のない丹。そこへ、権蔵が帰ってくる。翌日、美禰子は再び吐き気に襲われて、食事も喉を通らなかった。妊娠の動揺から、美禰子は今まで抵抗していた寛治郎を初めて受け入れる。次の日、医師の診察を受けた美禰子は、妊娠の兆候などまるでないことを知らされる。その日、顕彦が突然、早瀬川家へやってくる。