偽りの花園
命のロケット
釈放されてからも運動と手を切らない顕彦に、熙道は勘当を言い渡す。もともと父親の愛情を感じられなかった顕彦は、さっさと家を出ていく。一方、美禰子も丹が勝手に自分の将来を決めることに腹を立て、家を飛び出す。そんな二人が喫茶店で偶然、顔を合わせる。顕彦の顔を見た美禰子の目からみるみる涙がこぼれ、今夜は帰りたくない、とすがりつく。二人はホテルで一夜を明かし、美禰子は顕彦から、青酸カリのカプセルの入ったロケットを渡される。翌朝、帰宅した美禰子は、橋川という恋人と一緒だったことを丹に告げる。熙道が顕彦を除籍。跡継ぎ問題で、美禰子に思いもよらない話が…。