あらすじ
<第4回> <第5回> <第6回>

<第4回> 「彼に教わったこと」
 条件の良い弁護士転身を希望する芝山(阿部寛)が大手弁護士事務所から、打診を受けているとき、舞子(松たか子)は江上(勝村政信)らとともにストーカーに殺害された若い女性の解剖に立ち会っていた。真剣な眼差しの舞子だが、江上は時折、もどしそうになる。

 容疑者の小山田秀二(北山雅康)は腰を強打し動けないことから入院中だった。刑事の壇原段(宇梶剛士)は早く身柄を逮捕したかったが、江上は凶器の鋭利な刃物が見つかっていないことや、小山田が「被害者の部屋の前を通りかかったら、突然ドアが開き、抱きつかれた」、「隣の姉の部屋に行くところだった。やってない」と供述したことから、逮捕を見送ることにした。

 ところが、その小山田が病院から抜け出し逃げ出した。警察は抗議の文書が届き、牛丸部長(角野卓造)は自分も「責任を取らされる」とハラハラ。江上は、容疑者が逃げたことで「やはり犯人だったか」と自己嫌悪にも陥ってシュンとしていた。「検察の判断ミスか」「検察と警察の対立激化」などマスコミにも取り上げられる中、検事たちは、逃げた男が犯人なのか、別に犯人がいるのか、捜査に乗り出す。

 現場はマンションの三階。美鈴(大塚寧々)は舞子とともに、凶器を探すが見つからない。芝山は犯行の再現に取り組む。そんな検事たちの様子に「捜査ごっこ」と現場の刑事たちは馬鹿にした様子。

 久利生(木村拓哉)は、ストーカー殺人の現場近くにあるレストランで無銭飲食して捕まった男を取り調べていた。一日粘り、五十食以上食べた男に久利生は「よく食べるわ」とウンザリ気味。

 そんな中、友人宅に隠れていた小山田が捕まる。「犯行を自供した模様」とテレビニュースは伝え、ストーカー殺人の事件現場のマンションに住む小山田の姉 美奈子(森下涼子)が責任を感じ、自殺を図る。ちょうどその時、久利生や舞子がマンションに来ており、助けることができた。再度現場を確かめる久利生は・・・・。

<第5回> 「二人きりの夜」
 不倫がもとで、検察職員が地方に飛ばされるという話で、城西支部はもちきり。美鈴(大塚寧々)の挑発に乗せられ、舞子(松たか子)は「大人の恋愛しています。相手には妻子があり・・・・・」と不倫交際宣言。事務官たちは「エッ!」とびっくり。舞子のことが好きな江上(勝村政信)はショック。牛丸部長(角野卓造)も部下の不倫は一大事とハラハラ。

 久利生(木村拓哉)と舞子が担当することになったのは、不倫関係の清算を妻と愛人を交え話し合っているうち、激昂して妻を切りつけた夫、矢口徹(小原雅人)の傷害事件だった。愛人の朝美(桜井幸子)も切りつけたのは矢口と証言していたが、被疑者の矢口は「二人はウソをついている。俺じゃない」と言い張るのだった。

 愛している男の弁護をしない朝美は何かヘン。直感した久利生は朝美に会いに行くことにする。舞子も渋々ついて行く。  朝美は千葉で旅館をやっている実家に帰っていた。久利生が、事件の経過を確認すると、朝美は調書の証言を繰り返すばかり。久利生は、朝美の持っている財布を偶然見て、何かおかしいと感じる。そして東京に帰らず、この旅館に泊まって一晩ねばると言い出す。舞子は、牛丸部長に呼ばれていることもあり、東京に帰ろうとする。が、「部長には不倫相手のことを聞かれるぞ」と久利生に言われ、舞子も仕方なく泊まることにする。  果たして久利生は朝美から新事実を引き出すことができるのか?

<第6回> 「彼女の一番大切なモノ」
 深夜閑散とする東京地検城西支部。一人テレビを見ていた舞子(松たか子)は、通販番組を見て、思わず注文してしまった。通販にハマっている久利生(木村拓哉)を小馬鹿にしていた舞子だが、誰にも内緒で購入し、大切に持っていた。  久利生は、非番の警察官をチョットしたトラブルで刺殺してしまった被疑者を取り調べていた。

 いつものバーで、久利生が、他の客とダーツで遊んでいると舞子がやってきた。久利生と一緒にいた客真壁哲也(村井克行)は、スーツを颯爽と着こなすビジネスマン。真壁に誘われて、舞子はクラブに付いていく。カタブツの舞子が、ナンパについていくなんてと久利生も内心驚き。

 舞子と真壁がいい雰囲気で話していると、そのクラブに男たちが乱入。「皆、動くな!」と客に命令口調で指示し始めた。実は、この店は賭博容疑で摘発されたのだった。その混乱の中、舞子は買ったばかりの通販商品をバッグから落としてしまった。探す間もなく警察に同行された舞子。やっと事情聴取が終わると深夜。久利生が舞子をもらい下げに来てくれた。

 翌日、舞子は牛丸(角野卓造)に呼ばれ雷を落とされる。「賭博の現場にいるなんて」と牛丸はカンカン。そんなことより、舞子は通販で買った物がどこへ行ったか心配だった。舞子は警察署に行き、押収品リストを見せろと要求したり、摘発を受けたクラブに忍び込もうとする。事務官たちは、そんな舞子を見て「もしや、何かヤバイことでも?」と勘ぐり出す。そんな話を聞くにつけ牛丸は自分の「出世に響く」と胃がきりきりするのだった。

 久利生は、警察官殺しで新たに逮捕された太田川晋平(升毅)の取り調べを始めた。先に久利生が調べた男は、借金のため太田川の身代わりになったらしい。太田川は犯行時間に九州の温泉にいたとアリバイを主張。旅館も男の話を裏付ける証言をしていた。久利生はアリバイ崩しの捜査を始めた。押収したマッチの中に、賭博容疑で摘発されたクラブのマッチがあった。久利生は舞子とともにそのクラブへ向かう。


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