あらすじ
<第10回> <第11回>

<第10回> 「別れの予感」
 久利生(木村拓哉)は、人気女性キャスターを襲ったとして逮捕され、傷害罪で送検されてきた古田(高橋一生)を取り調べていた。「どうなんですか?」という舞子の質問にわずかにうなずく古田。久利生は取り調べ中、古田が小刻みにふるえているのを見逃さなかった。古田は「そんなことしてない」と小さく話した。自供から一転否認へ。久利生と舞子の捜査が始まった。

 被害者の女性キャスター榎本由起(羽田美智子)に会うと、自分を襲ったのは古田に間違いないという。古田は以前、不法投棄しようとしたところを由起に取材され、それが古田の動機と見られていた。しかし、久利生は証拠不十分を理由に古田を不起訴にした。

 しぶしぶ古田を留置所から出す矢口刑事(梅沢富美男)たち。この不起訴処分を不服として、由起は検察審査会に審査の申し立てをし、久利生は審査会に臨むことになった。会場を出てくると、二人は報道陣にもみくちゃにされる始末。検察への風当たりが強くなっているのだ。

 そのころ、テレビ局の由起のもとに脅迫状が届いていた。急遽、記者会見を開いた由起は「番組への挑戦であり、ヒーローを気取る検察官に失望」と手厳しい。

 その夜由起は再び何者かに襲われた。服装、特徴なども一致、同じ犯人とみられ、矢口刑事が古田の自宅を訪ねると行方不明。警察は「不起訴にするからだ」と久利生に反発を強める。

 さらに久利生に逮捕歴があったことが明るみになり、マスコミ、警察からもバッシングを受ける久利生。一向に久利生は気にしてなさそうだが、舞子は心配していた。

 古田はどこに行ったのだろうと考えていた久利生のもとへ古田から電話が入った。「検事さん、僕は本当にやっていないんだよ・・・」  電話口からパトカーのサイレンが聞こえ、電話は切れた・・・。追いつめられた古田は?そして窮地に立たされている久利生は?

<第11回>「最後の事件」
 キャスター暴行事件で、結果的に世間を騒がした久利生(木村拓哉)に対するバッシングが高まった。鍋島次席(児玉清)と牛丸(角野卓造)は、久利生自信は間違ったことはしていないと、高検検事を説得するが、やはり何らかの処分をしなければならない状況が生まれていた。検察上層部は久利生を転勤させる決定を下す。

 久利生と舞子(松たか子)は、サッカースタジアムで警備員が刺殺された事件の現場検証、関係者の事情聴取をしていた。被害者は同僚たちから良くは思われてなかったらしいが、久利生には刺される理由がわからなかった。そこに被害者の息子・良太(今野雅人)が現れる。母親もすでに無くなっており、独りぼっちになった良太の気持ちを考えてしまう久利生。

 転勤を命じられた久利生は、そんなことを気にかける様子もなく、取り調べを進める。警備員刺殺事件の被疑者は逮捕されているが、完全黙秘。動機もはっきりしない。そんな時、東京地検特捜部の検事城島和生(篠井英介)、庄野怜治(小木茂光)がやってくる。被疑者を優先して調べると言い出す特捜の検事たち。「なんで殺人事件に特捜が介入してくるのか?」と疑問を持つ久利生。エリート意識丸出しの彼らに、城西支部の面々も苦々しく思う。  良太が城西支部にやってきた。行くところがない良太だが、腕白ぶりを発揮。芝山(阿部寛)、江上(勝村政信)、美鈴(大塚寧々)らは振り回される。そんな良太のためにも、事実を明らかにしなければならないと強く思う久利生。

 特捜が乗り込んできたことで、一致団結する城西支部のメンバーは、久利生を応援しようと、警備員刺殺事件の捜査や、特捜が追う事件の中身を明らかにしようとと動き出す。そして久利生と舞子の必死の捜査で、この刺殺事件には、大物政治家がからんでいることが明らかになる。

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