第1回 2008年10月9日(木)放送 あらすじ

 東京の有名医大病院の麻酔科准教授・白鳥貞美(中井貴一)。死期の迫った患者を楽にする緩和医療のエキスパートでもある貞美は、手術のほかにも、救急外来の患者の処置や、学生への指導と多忙な日々を過ごしていた。
 ある日、院長室へ呼ばれた貞美は、政界の有力者からの紹介で、二神達也(奥田瑛二)という人物の手術に参加してほしいと依頼された。二神は進行性膵臓癌で虚血性心疾患を抱えているという難しい状態だ。しかし本人にも家族にもその事実を隠す必要があるという。実は二神は政府要人も絡む不正株取引の黒幕と目されている人物だった。
 久しぶりに姉・冬美(木内みどり)の家を訪ねた貞美は、まもなく亡き妻・冴子の七回忌であることに気付かされる。故郷・富良野では、訪問医をしている父・貞三(緒形拳)と2人の子供・ルイ(黒木メイサ)、岳(神木隆之介)が暮らしているが、妻が亡くなって以来、音信が途絶えている。本格的にガーデニングを仕事にしているルイの様子や、知的障害のある岳の近況を冬美から聞かされた貞美は内心、動揺する。
 二神の手術は病巣を取り除いて無事終了したと、娘の香苗(国仲涼子)には告げられたが、実際は癌の進行が早く、手術は手を付けられずに終えられていた。
 その日、准教授室へ戻った貞美は自分の血液検査の結果を見る。無人の手術室へ入り、自分の腹部をエコーで診る貞美…。

キャスト

中井貴一
黒木メイサ
神木隆之介
平原綾香
伊藤 蘭
奥田瑛二
緒形 拳

ほか

スタッフ

■原作・脚本
 倉本 聰

■監督・演出
 宮本理江子

■制作協力
 FCC

■制作著作
 フジテレビ

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