番組紹介

 昼ドラファンにはたまらない作品が満を持して登場です。スタッフに「ここまでやるの?」と問えば、「もっとやります!」と自信を持って答えます。
 この冬、東海テレビがお送りするお昼のドラマは、全編に愛と憎しみが咲き乱れ、とことんまで人間の本質を描いたドロドロの愛憎劇『牡丹と薔薇』。
 脚本は、あの「真珠夫人」でお馴染みの中島丈博氏。氏が書き下ろすオリジナルドラマは、まさに昼ドラの王道といっても過言ではありません。
 そして今回のテーマは、「無私の心」。いかなる時も自らを犠牲にし、傷つくことさえ厭わずに人を愛する生き方とは…。
 意外性抜群のストーリー展開に緻密な構成と、中島丈博氏の描く情念の世界は、他の作品の追随を許すことはありません。新年そうそう繰り広げられる「中島ワールド」に、どっぷり浸かってみてください。

牡丹…それは、この世に生を受けた当夜、誘拐された姉・真世
薔薇…それは、姉の存在を知らずに育つ富豪の令嬢、妹・香世

 看護婦の鏡子(川上麻衣子)は、愛する男・豊樹(神保悟志)の裏切りを許せず、豊樹が結婚した富貴子(北原佐和子)との間に誕生したばかりの赤ん坊・真世(のちの大河内奈々子)を略奪し、ぼたんと名付け密やかに育てます。失意の豊樹と富貴子は翌年次女・香世(のちの小沢真珠)に恵まれ、悪夢を忘れ去るために心血を注いで育てます。こうして実の姉妹である真世と香世は、大人になるまで互いの存在を知ることなく成長するのです。
 しかし運命のいたずらは、二人を一つ屋根の下に住まわせる選択をします。妹・香世は大富豪の令嬢として、そして姉・真世はその家のお手伝いさんとして。
 やがて二人に、真実を知る日が訪れます。しかしその時、姉妹は同時に一人の男・由岐雄(西村和彦)を愛していて…。
 ドラマは4部構成。真世と香世がこの世に生を受けるまでが第1部。中学生時代の第2部、成人して出会う第3部とその5年後を描く第4部。物語は、30年に及ぶ壮大な愛と憎しみを描きます。
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