第3回 2008年1月31日(木)放送 あらすじ

今明かされる真実

 鹿に“運び番”失格者としての“印”を付けられた小川孝信(玉木宏)は、鏡で見る自分の顔がオス鹿の顔になっていることに驚愕する。ところが、下宿の藤原道子(綾瀬はるか)や福原重久(佐々木蔵之介)は、小川の顔を見ても全く驚かない。どうやら、自分だけが鹿に見えるようなのだ。
 思案した小川が、再び鹿と遭遇した場所に立つと、小川を認めたのか鹿がやってくる。すると、小川は鹿に向かって頭を下げ、顔を元に戻してほしいと頼む。しかし、鹿はすべてが終われば小川の願いを1つ叶えてやるから、まずは鼠から人間の間で“サンカク”と呼ばれている“目”を取り戻せと言う。小川は“サンカク”は「大和杯」で行われる剣道部の試合で、優勝した学校に「優勝プレート」として授けられることになっていると、鹿に説明する。それを聞いた鹿は、小川に優勝するよう念押しする。鹿と話すことに慣れてきた小川は、鹿が宝という“目”=“サンカク”がなんなのか、それをなぜ鼠が奪うのか、また、そもそも、鹿は何者なのか教えてほしい、自分には知る権利があると訴える。すると、鹿はこの話を人間にするのは180年ぶりだと言いながら、語りはじめる——。
 1年A組にやってきた小川は、窓ガラスに映った自分の鹿顔に衝撃を受け、堀田イト(多部未華子)が欠席していることも大して気に留めない。一方の堀田はその頃、学校の門の前にいて…。
 鹿の話を聞いた小川は、“サンカク”をもっているはずの教頭・小治田史明(児玉清)を訪ね、それを見せてほしいと頼む。ところが小治田は、“サンカク”は、学校創立以来60年間「優勝プレート」として使われているため、必要が生じて修理に出されているので、自分の手元にはないと言う。
 昼食時、職員室にいた小川は、教師たちの話から剣道部に「大和杯」の出場に必要な5選手が揃っていないことを知る。出場申請が締め切られる明後日までに、あと2人を入部させないといけないのだ。結局、すでに引退している3年生が加わったが、それでもあと1人足りない。何としてでも“サンカク”を手に入れなくてはならない小川は、いてもたってもいられなくなる。
 小川は、京都の伏見稲荷神社で京都女学館の剣道部顧問・長岡美栄(柴本幸)に会うと、“サンカク”がどこで修理されているのかを尋ねる。長岡によると、大阪女学館の剣道部顧問・南場勇三(宅間孝行)が、地元の大阪で修理に出すと話していたと言う。
 下宿に戻った小川が、藤原、福原らとの和やかな団らんの場にいたとき、テレビニュースが、富士山に数センチの膨張が確認されたと報じた。最近、多発している伊豆の群発地震や噴火との関連が懸念されるというキャスターの話に、小川はいつになく真剣な表情で聞き入り…。

キャスト

小川孝信 … 玉木 宏

藤原道子 … 綾瀬はるか

堀田イト … 多部未華子

長岡美栄 … 柴本 幸


溝口昭夫 … 篠井英介
前村さおり … キムラ緑子
名取良一 … 酒井敏也
福原房江 … 鷲尾真知子
大津 守 … 田山涼成

原 和歌子 … 川辺菜月
佐倉雅代 … 藤井美菜
吉野 綾 … 東 亜優
西尾京子 … 江頭由衣

鹿 … 山寺宏一

福原重久 … 佐々木蔵之介

小治田史明 … 児玉 清

スタッフ

■原作
 万城目 学「鹿男あをによし」(幻冬舎刊)

■脚本
 相沢友子

■演出
 村上正典

■音楽
 佐橋俊彦

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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