『ecoの引き出しを増やそう!検定を受験』 2008年06月23日

2008年4月、京都議定書の約束施行月が到来し、ついに本格始動となりました。
洞爺湖サミットを翌月に控えたつい先日6月初旬に、福田総理も国内排出量取引は今秋から試験的に実施する!と表明するなど「福田ビジョン」を発表しましたね。

それよりも何よりも今週私が一番驚いたのは、京都議定書から脱退し世界中から非難囂々(ごうごう)だったアメリカのブッシュ大統領が、任期中の最後の一足掻きか!?ドイツ歴訪中に、排出量削減の目標設定にあっさりと前向きな姿勢を打ち出し、方針転換を強調したことです。勿論これはとても良い事で大大大賛成ですが「この時期に!?」とビックリしました。これにより、洞爺湖サミットでは何かしらの世界的な決まりごとがすこーし動くかもしれません。

環境問題の真髄や対策の原理などを完璧に理解しようとすると、ワードも難しく、なかなか容易なことではありませんが、一つ、私の救いになっているのは、一にも二にも勉強会の存在です。 このところ環境問題関係の勉強会に通っているお陰で、細部に至るまで大分把握ができるようになってきました(エ・コ・ラのトップページ下「まじめ、はじめました」をクリックすると私が書いた過去の勉強会報告書も読めます。是非ご覧下さいませ)。

その勉強会に出席し、最近感じるのが

  • 科学者の皆さんにこれまで以上に頑張っていただき、より省エネで、より環境によい最先端技術を作り出して貰わない限り、どんなに個人が努力しても劇的な改善はこれ以上開けて行かないということ
  • 環境問題は世界規模&凄いスピードでing形で進行しているHOTでグローバルなネタだというのに、決定権のある要人は必ず将来を見据えた「ベストチョイス」を瞬時に検討し決断を迫られるという、非常に難しい分野である
ということです。
このどちらも一朝一夕にはいかない、とても難しいことですよね。

そこで、自分で出来る新たなアプローチは何かないかしら?・・・私は考えました。
もっと知識を広げよう!
「環境問題は全てに通ず」の持論から、新しいeco視点の引き出しを増やすべく、昨年秋、ある検定試験を受けてみることにしたのです。

それは「食」。

食事情というのは環境問題の中でも、私たち動物にとって即、死活問題に直結する非常に大きなテーマです。
私が受験した「食の検定」は、食における日本の現状や、食べ物の歴史、原産地、生産地、各生鮮品の旬の時季、成分、日本の農業の状況など、自分が生きている土壌や日頃口にしているものの根源を幅広く知ることができ、環境面から見てもとてもためになったし、何より充実して楽しかったのです。
勉強して知識が備わるって本当に楽しいですね〜。
学生時代は毎日これをやっていたのに、当時は義務だったから嫌だったな〜(笑)。勉学がこんなにも楽しいものだと思えていたらより幸せだったのにぃーと、今思えばちょっと残念です。「後悔先に立たず」とはよく言ったものです。

その「食」の勉強で知った、驚きのトリビア情報を幾つかご紹介しますね。
  • トマトは元々食用に輸入されたものではなく、観賞用であった
  • 野菜の所属する科について。ごぼう、レタス、春菊、フキは同じキク科の野菜である
  • 米の評価基準には、外観、香り、粘り、味、かたさの5項目がある
  • 千葉県は国内有数の農産物の産地で、千葉県産のねぎ、にんじん、だいこんはそれぞれ産出額全国1位である
など、みなさん、知ってました?
こういった雑学教養の他にも、
  • 日本の食糧自給率は既に39%で、いつも口にしているものの約6割を輸入しているという事実。仮に輸出国で戦争が起きたら、自分たちの食料を確実に国内で賄いきれなくなる
  • 食品がどれだけの距離を移動して食卓までやってきたかを数字で表す「フードマイレージ」の存在
  • そしてそれを防ごうと、できるだけ地元の産物を地元で消費するという意味の「地産地消」の心がけ
など、この勉強範囲には私が思っていたよりずっと濃く環境との接点があり「本当に勉強してよかった分野だな〜、引き出しが何個も増えたし、何より日本人として知っておきたいことが身に付いた」と思いました。

気になる試験結果は・・・通勤電車内で勉強した甲斐もあり、今回受験した3級はめでたく合格!また次回、今度は2級を受けてみようかと思っています。

その後、勉強癖が付いたというわけではありませんが、以前から受けたいと思っていた別の検定試験をこの夏、いよいよもって受けることにしました。
試験日まで、残り1ヶ月。これで間に合うのだろうか?????
通勤電車での猛勉強が始まった・・・。

ご報告がなかったら落ちたと思っていてください(苦笑)
とりあえず短期集中でガンバリマス!