アナマガ

どちらかというと シッカリ書きたい人のためのコーナー 10年以上の渡り、続いてきたアナルームニュースの中で 好例の連載企画を「コラム」という形で集めました。 個性あふれるラインアップ!ブログとはひと味違う魅力をお楽しみください!

アナルームニュース 2009年10月13日号

中村アナの 「復活!! 一人旅☆ ~今回は中欧3カ国を巡る旅~」前編
編集員 モモンガ【編集員 モモンガ】
中村仁美アナの旅行記を読むと、なんだか元気になる。
過去に書いてくれた、“フランスのルルド”編(2006年10月3日号)“フィンランド”編(2007年10月9日号10月23日号)は今でもしっかりと心に焼きついているくらい。 そういえば『あぁ、私も絶対行こう!』と心に誓ったのに、まだ行ってないなぁ…。 一人旅が定番の中村アナですが、2008年11月のロシア旅行は“二人旅”だった。 もう、一人旅は終わりか…と思いきや、なんと今年は復活したというではないか! 今回は、中欧。果たしてどんな旅だったのか?!


またまた一人旅です。
今年はチェコ・オーストリア・ハンガリーの“中欧黄金のトライアングル”です。
なかなかタフな旅行になりました。
チェコ 今回は行く前から相当疲れていました・・・。
家をでてから約20時間。
パリ経由でチェコ・プラハに到着したのは、夜の8時を回っていたと思います。

空港から街までノンストップの高速バスに乗ろうと、おじいさんに尋ねると、『自分もこの辺まで行くからついておいで♪』。

英語は話せないけどいい人そうだったのでついて行くと、乗ったのが各駅の市バスで、終着駅まで行って地下鉄を2本乗り継ぐ、お金はかからないけど時間と体力を物凄く奪うルート。う~~ん・・・仕方ない。
別れ際、固い握手を交わし、最寄駅からタクシーでホテルへ。

2分で到着。歩ける距離でした。
まあまあ、そんなこともありますよね。
そう、明日からが本番ですから!


翌日、まずは観光客向けの乗り物・観光地など色々フリーになる“プラハカード”を買うつもりが、勧められて“プラハパスポート”なるものを購入。

どこで見せても『そんなの知らない。』といわれ、チェコを発つ時、いの一番に捨てるはめになるものを滞在中カバンの中に常備し、いざ、プラハの街へ!
プラハは世界遺産指定地区。
赤い屋根と白い壁のこじんまりした可愛い家の間から、ムクッと歴史的建物が顔をだしている・・・心ウキウキする、それでいてふわっと優しい風景。


今思えば、なぜこんな陽だまりのような優しい街で、ゲリラ豪雨のように急ぎ足になってしまったのか・・・

2日かけてプラハを巡るつもりが、地図と睨めっこし駆け足で回り、なんと1日目の夕方前までにほぼ制覇。

朝、ホテルで予約したナイトクルーズまでも時間があり、カフェでちょっと一息。

『さあ、ホテルに戻ろう♪』
と、カフェを出た瞬間、石畳の中世の街を思わせるようなプラハの街がどこもかしこも同じように見え、来た道すら分からない状態に!どっち?どっち?? 迷子です。完全に迷子です。

ナイトクルーズの時間は刻一刻と迫り、三十路女、1人大パニック!!!

集合時間を15分も過ぎ、やっと捕まえたタクシーで半ば諦め気味でホテルへむかうと、ホテルの前でコンシェルジュとツアーバスの運転手が心配そうに立っているのを発見!

反対車線で真ん中にはトラムが走っていたのですが、タクシーの窓を全開にして大声で
『アーーイム ホーーーム!!! イツ オーーーケーーー!!!』
と体を乗り出して大きく手を振ると、コンシェルジュのおじさんがにっこり笑顔を!

・・・ま、間に合った(涙)。
とにかく間に合えば、すべてがいい思い出に変わります。
が、大変なことに気がつきました。
『・・・ない。ない!!ガイドブックがないっ!!!』
最悪です。
ガイドブックをタクシーに置いてきてしまったんです。
まさか・・・。

はあ~~、せめてナイトクルーズだけでも楽しもう・・・。

でも。このナイトクルーズが。なんと。4時間もかかったんです~~~。長いよ!!

しかも豪華な料理付きって書いてあったのに、今朝ホテルで食べたようなメニュー。

途中で降りるわけにもいかず、最後は眠い目をこすりながら船に揺られておりました。

非常に疲れた1日。

でも翌日はもっとすごかった・・・。

早起きして、高速バスで3時間かけ“チェコで最も美しい街”と言われているチェスキークルムロフへ。 

あっと言う間に一周できるほど小さな街で、周囲に忘れ去られたことにより時が止まったかのような“おとぎの世界” 



日帰りなので滞在時間は3時間の予定。


そして、なんとこの美しい街でも、お店を出た途端、迷子になったんです。
私、気を抜くと迷子になるようです。
汗を噴出しながらウロウロしたのち、なんとかジャストな時間でバス停に到着。
ふう~。セ~フ。


と、思ったのもつかの間、
『んん??誰もいない。』

そうです、1日に数本しかないプラハ行きのバスがすでに出た後だったんです~~!
強い日差しの中、当てもなく待つこと1時間。

来ました!!!プラハ行きの奇跡のバスが!!!
で、バスに乗ろうとしたら・・・

『プラハまでは満席です。』

人間ってあまりにも予想外のことが起きると、冷静を一瞬装うんですね。
『オッケー、ありがとう』と、どこに向かうでもなく歩き出していた私。
何歩か進んで我に返り“えーーーーーー!!!!!”
もう一人、待ち続けるのはいやだー!!で、考えたのが・・・

『プラハまで行きたいから、どっか大きな列車の駅まで乗せて!』
『◎%△駅までなら席が空いているわよ。』
『お願いします!!!で、駅名覚えられないから着いたら教えて下さい!!!』

バスに揺られること1時間。
知らない駅で列車に乗り換えです。

ここから3時間かかるけど、列車内は薄暗くて汚なくて恐いけど、でも、でも、この列車に乗ればプラハに帰れる☆



緊張感のある列車で1~2時間ほど進むと・・・
車掌さんが『次でバスに乗り換えて!』 えっ???なんで?

で、1時間ほど走ったでしょうか?また知らないところで降りろって言われて、で、またまた列車に。



虚しさとか、怒りとか、そんなものは通り越していました。従うしかないのです。

日も暮れた頃、ドーンと重たい気分でなんとかプラハに到着したものの、その日はプラハ最後の夜。

このままではチェコという国を嫌いになってしまう!!と思い、無理くり音楽とバレエとオペラが合体したのをダッシュで見に行きました。

これでチェコは終了。
そう言えば友人が言っていたな・・・。

『プラハはお茶ばっかりしていた気がする!超いいよ!プラハ☆』


どうやら私はチェコの楽しみ方を間違えたようです。

最高に慌しく、最高に疲れた国。チェコ。

果たして私、心と体を癒すことができるのか??



編集員 モモンガ【編集員 モモンガ】
チェコは、なんだかとっても大変だったみたいだね。(特に移動が)
だけど、それでも写真を見るとかなりステキ☆
とくにチェスキークロムノフ(こういう場所を選ぶあたりは、さすが仁美ちゃん。)
この街のことは、今回初めて知ったけど本当におとぎの国のよう…・。 今回も素晴らしい写真が多すぎて、ため息がでちゃいましたぁ~。
さて、次週は、旅の後編。チェコを離れ、ウィーン、そしてブダペストへ!乞うご期待♪