アナマガ

どちらかというと シッカリ書きたい人のためのコーナー 10年以上の渡り、続いてきたアナルームニュースの中で 好例の連載企画を「コラム」という形で集めました。 個性あふれるラインアップ!ブログとはひと味違う魅力をお楽しみください!

アナルームニュース 2006年10月03日号

中村アナ「前世の記憶に触れる・・・」
編集員 むぎちゃ【編集員 むぎちゃ】

むむむ?これ、仁美ちゃん(中村アナ)が書いたアナルームニュース?!何だか壮大なテーマですね~。
最近、「ホンッと良かったんですよ~。」と、アナ室でウットリともとれる表情を見せていた中村アナ
「詳しくはアナルームニュースを見てください!」そう言われ、私も楽しみにしていました。
さて、何があったのでしょうか? 中村アナが触れた前世の記憶…とは?


もし、お暇なら、私の夏休みの話しを聞いてください。
いやいやそんな、“暇”ならでいいです、そうです、退屈するくらい暇ならです。
そうですか?じゃあ話した後、怒らないで下さいよ・・・。

ルルド 今年はフランスの“ルルドと言う、ピレネー山脈の山麓にある町に行ってきました。
ご存知の方もいるかと思いますが、ここは
キリスト教の巡礼地で“奇跡の泉”と言われている洞窟があります。1858年に少女ベルナデッタが聖母マリアと出会った洞窟で、湧き出る泉は・・・。
始めに言っておきますが、私は無宗教です。
親族が亡くなればお経を聞くし、お正月には神社に初詣、クリスマスにはパーティーをします。
キリスト教と触れたのは、母親が「制服がかわいいから」と言う理由で近所のカトリック系の幼稚園に通っていた。

大学になって遠藤周作さんの著書にはまり、それ系(遠藤さんはカトリック)の本も合わせて読み漁っていた。これくらい。
で、幼稚園のときに聞いたルルドの洞窟の話しを思い出し、せっかく一人旅にでるのなら、え?ああ、そうです。今回は1人です。で、他の人が付き合ってくれない所に行こうと、旅の目的地をルルドにしたんです。それくらいの軽い気持ちでした。
バルセロナを朝に発ち電車を3本乗り継いで、ルルドに着いたのはすでに夕方。
ヨーロッパはこの時期日が暮れるのが遅いため、ホテルに荷物を置いて早速その洞窟に向かいました。

それは、どこにでもあるような、山肌が削られてできた洞窟で、その岩肌にマリア像が飾ってあり、何本もの蝋燭が灯っていました。
隣にいた
お婆さんは涙を流し、誰からともなく始まった各国の言葉が重なり合う賛美歌を口ずさんでいます。
「信じる心ってすごいな~、お婆さん泣いてる・・・」
なんて考えながら、信者の皆さんのまねをしながら岩肌に触ったり、調子にのってキスまでしてみました。
「ふむふむ、なるほど。これがルルドの洞窟か・・・じゃあちょっとベンチに座って眺めながら写真でも撮っておこうかな。」と、そばにあったベンチに腰をおろすと、
ルルド
「・・・あれ?なんで??」 突然、なんの前ぶれもなく、本当に不思議なんですが、わたしの頬をぼろぼろと涙がつたっているではありませんか!!「え?え?何これ何これ???」
初めて
理由なく流れた涙をぬぐい、初めて自分で自分が理解できないそれでも涙が止まらない。これってなんだ??
夜9時になると日も暮れて、ルルドに訪れた巡礼者が蝋燭をもち賛美歌を歌いながら、洞窟の上に建てられた寺院に集まってきます。その光景は、と言うより、その状況は無宗教の私だからこそ感慨深かったのかもしれません。

夜9時 夜9時 夜9時

TGVの中 そして朝、パリに向かう前にもう一度洞窟を見に行くと、なんとそこでもまた涙・・・。
これはどういう事なのか?理系出身で何でも答えを出したがる私が、8時間にも及ぶパリへと向かうTGVの中で考えたことは・・・。
《私はキリスト教と深い関わりのある人物の生まれ変わり。そう、今、現世と前世の記憶が入り混じっているんだ!!》
そう。キリスト教であった前世の記憶に触れたと言うこと・・・。
 
一番右の“おデブ”が小泉(元アナウンサー)支局長
一番右が小泉(元アナウンサー)パリ支局長
パリに着く頃、私はなんだか晴れ晴れした気持ちになっていました。
私の小さな脳ミソで必死に考え、それにしては素晴らしいこの結論を誰かに聞いてもらわないわけにはいきません。そこで、2つ目の旅の目的である、スーパーニュース時代の私の師匠、
現パリ支局長を訪ね、この不思議な体験の一部始終を、そして私の出したほぼ完璧であろう結論を話すと、支局長はただ一言。
お前、疲れてんじゃない??
そういえば、にきび治らない。

<監修:西岡孝洋

たまたま取材でパリに来ていた三宅アナとパチリ!
たまたま取材でパリに来ていた三宅アナとパチリ!
ルルドの水を政井アナに・・・奇跡は起こるか!?

ルルドの水を政井アナに・・・奇跡は起こるか!?


編集員 むぎちゃ【編集員 むぎちゃのひとりごと】

あははは。西岡アナが呆れ顔だったわけが理解できました!
中村アナは帰国後のアナ室で、監修の西岡アナを相手に2時間喋り続けたらしい…。)
でも、写真を見ると、改めて、雰囲気あるのが分かりますね~。きっと現地では、強烈なインパクトと癒しが体感できたんでしょうね。(ニキビには効かなかったみたいだけど笑)
何度も乗り換える電車の旅。退屈しのぎに沢山の本やCDを用意して行ったのに、結局全く必要としなかったとか。
前世の記憶に触れたかどうかは???ですが(笑)、中村仁美27才、自分を見つめ直す旅になったようですね~。(独身一人旅、羨ましい~♪)