今回、ベスト10には加えなかったが、「西遊記~はじまりのはじまり~」で、チャウ・シンチー監督が自分の信じる道をしっかりと歩み続けていることに感動した。
テレビ局員として、アナウンサーとして、ハッとさせられた瞬間をスクリーンで味わえ、貴重な時間となった。
もうひとつ、全国で展開している『新・午前十時の映画祭』のこと。年末に、日本映画2大スターの訃報が続いたが、たまたまそのタイミングで主演作が上映中だったのだ。
私は「ブラック・レイン」を見たが、日本ロードショー時は、松田優作さんを偲んだ時期と重なっていた。やはり、偉大な星の輝きは銀幕で確かめよ!とのメッセージととる。

対象は、2013年12月〜2014年11月末公開作品です。

洋画ベスト10

10位『ゼロ・グラビティ』

最初に2Dで物語を楽しみ、2度目はIMAX3Dで、宇宙空間を体感。極限状態ではサードパーソンなる存在を感じるという本を読んで、サンドラ・ブロックの置かれた状況に心が騒ぎっぱなしだった。

このSFは私もIMAX3Dで堪能しました。まさに新世代映画。

9位『プリズナーズ』

振り返ってどんな筋だったか・・・?でも、上映中2時間半は画面に釘付け。しかもラストの衝撃的余韻にしばらく席を立てなかった。刑事役のギレンホールがいてくれて良かった。

8位『馬々と人間たち』

予告編を見て、去年はうま年だったかと思う。ほとんど知らないアイスランド映画は、これまで見たことも聞いたこともない映像とストーリー!笑って泣いて、生命の尊さにしみじみ~面白かった。

東京国際映画祭でも話題となった、ほとんどセリフがない馬の映画。塩ちゃん、絶対見てると思ったらランクイン!さすが。

7位『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』

監督・脚本・主演が同じ、ゾンビもの、ポリス・アクションものに続く、SF侵略もの英国コメディ。アルコールが全く駄目な私でも、パブをハシゴしてみたくなったよ。アミューズメント・パークにならないかな。

一方、こういうのも見逃さないのが塩ちゃん。

6位『ジャージー・ボーイズ』

イーストウッド御大、まさかのミュージカル作品の映画化だ。クリストファー・ウォーケンの存在が、馴染みのないキャストをガッチリまとめている。あとは、フォー・シーズンズの音楽に身をまかせるだけでいい。

これもアカデミー賞に絡みそう。さらにもう新作(戦争映画)が公開だ。おじいちゃんパワー、すごっ。

5位『それでも夜は明ける』

実話なのだ、こんな理不尽な、あまりにも酷過ぎる・・・アカデミー作品賞も納得の一本。制作のブラピは、イイ奴演じ過ぎか。監督の名前スティーヴ・マックイーンと作品内容がなかなか頭の中で一致しない。

4位『フランシス・ハ』

単館公開に出向いた動機は、ただタイトルの意味が知りたい!だった。モノクロ画面に展開するダサかわ女性(グレタ・ガーウィグ好演)のNYブルックリン騒動記。笑顔とスッキリ感とともに映画館をあとにしたのであった。

3位『6才のボクが、大人になるまで。』

大好きな「ビフォア・サンライズ」シリーズの監督最新作は、同じキャストで、12年間の子供たちのリアルな成長と家族史をフィルムにおさめた壮大な?企画作品。大人になって振り返れば、こども時代は、一瞬の輝きなのだ。

12年間の物語を12年かけて同じキャストで撮る…誰もが考えるけど、絶対にやらないことをなし得ただけで、感動もの。アカデミー本命とみました。

2位『インターステラー』

不覚にも劇場のシートで、前半数十分眠りにおちた私・・・目が覚めると、劇中では20年以上も時間が経過していた。これぞ、相対性理論体感ムービー。暗くて現実的な地球の未来に、感動を加えた力技・イッポン!

あはは、うまいなあ、この批評にざぶとん1枚!

1位『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』

何だかな〜と最初に感じた邦サブタイも、しみじみうなずける今年のダントツ。「ラブ・アクチュアリー」の監督は、本作で引退をほのめかしているようだが、58才まだまだレジェンドには若すぎる。マイ・コレクション入り決定。

おおお、ドラえもんもびっくりのタイムスリップ ラブストーリーがNO1! 塩ちゃん ロマンチストだね。

『ケープタウン』
「インビクタス」「マンデラ」と併せて見ると南アの理解が深まる。

邦画ベスト10

10位『STAND BY MEドラえもん』

藤子・F・不二雄原作の味わいが、本当にうまくまとめられていた。洋画1位作同様に、時間旅行ものは感動の宝庫だ。これって自分が歳をとった証拠か?

塩ちゃんのどら泣き 見たかったなあ

9位『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』

待っていました~矢口監督最新作。原作の力も借りて、見せて、感じて、笑わせての2時間弱は、スタッフ・キャストの仕事っぷりに拍手です。

8位『六月燈の三姉妹』

地方都市(鹿児島)の鄙びた商店街を舞台に、三姉妹の物語が展開する。昔からの夏祭りの風景の中に、何とも言えない心地良い時が流れる。

超低予算のご当地ムービーですが、情感豊か…こういう作品がランキング入りするのはうれしいです。

7位『青天の霹靂』

原作・監督・脚本・主演の劇団ひとり四役は、自身の大切なストーリーを銀幕の結晶にかえた。長野県上田市はじめ、ロケが雰囲気を存分に伝えた。

実は、私の日本映画NO1作品。劇団ひとりの才能に感服。

6位『白ゆき姫殺人事件』

伊坂原作はじめ数々の推理エンタメ小説を手掛けてきた中村監督だけに、期待通りの面白さ。俳優陣もさぞ撮影が楽しかっただろうなと、画面から滲む。

5位『舞妓はレディ』

このタイトルは強引過ぎる~との勝手な危惧も、安定感たっぷりの周防演出の前に吹き飛んだ。シンプルなテーマ曲は、効果的に耳に残る。

ヒロイン上白石萌ちゃんの健気さと歌が最高!

4位『私の男』

冒頭流氷シーンのインパクトが、見る者を作品に引きずり込む。このパワーが、モスクワ国際映画祭・最優秀作品賞&主演男優賞につながったに違いない。

3位『永遠の0』

クライマックスの過去と未来の交差は、映画表現ならでは。小説のイメージに負けない戦時期と現代のキャストのバランスがとても良かった。

2位『寄生獣』

私と誕生日が同じ山崎貴作品が、今年3本食い込む。視覚効果という最大の武器を活かして、不可能を可能に語りつくす。これからももちろん応援します!

山崎監督は本当に、感動作を生み出すのがうまい。さらに、大好きな寄生獣が“前篇”だったとは…ショック!

1位『紙の月』

ドラマの原田知世版も良かったが、宮沢りえの普通の主婦といいながら、決して普通じゃない脱線コースター人生に圧倒された。窓から飛び出し、街を駆ける姿は感動さえを呼ぶ。

宮沢りえVS小林聡美、二人の精神的バトルは2014年最も凄まじい戦いだったといえるでしょう。知り合いの女性銀行員も「リアル」と称賛!

『るろうに剣心 京都大火編』
SW以来、[3部作は第2作が断然面白い]の法則が当てはまる。

【笠井編集長】
いやー、いつもながら、映画愛に満ちた、メジャー・マイナーわけ隔てない塩ちゃんランキングは、思わず膝打つ、ツボに入るものがあります。 フジテレビが映画に強いのは、こうした映画マニア・アナが何人もいることだとも言えますね。他の二人はもちろん“男おばさん”の軽部・笠井両アナウンサー、そのランキングは以下の通り。

  軽部アナ軽部アナ 笠井アナ笠井アナ
1位 ウォルトディズニーの約束 6才のぼくが大人になるまで
2位 スタンドバイミードラえもん 青天の霹靂
3位 7番房の奇跡 her
4位 青天の霹靂 テロ ライブ
5位 8月の家族たち オール・ユー・ニード・イズ・キル

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