“子供たちの未来のために”3度目のパラリンピックへ~上原大祐

3月4日『スポーツLIFE HERO’S』

バンクーバー銀メダルの立役者が現役復帰!

3月4日放送の『スポーツLIFE HERO’S』は、3度目のパラリンピックに挑む、アイスホッケー日本代表の上原大祐選手に密着。一度は引退しながら、昨年現役に復帰した上原選手の“思い”に迫りました。

母から学んだ「超ポジティブ思考」

足に障害を持つ選手が「そり」に乗って行う、アイスホッケー。両手に持つスティックでこぎながら前に進み、パスやシュートもスティックを使います。健常者のアイスホッケーと同じくボディチェックが認められており、厳しくぶつかり合う様は、まさに「氷上の格闘技」です。

平昌パラリンピック日本代表の上原大祐選手が、アイスホッケーと出合ったのは19歳のとき。トリノ、バンクーバーとパラリンピックに連続出場し(2006年トリノ 5位、2010年バンクーバー 銀メダル)、フォワードとして活躍。中でもバンクーバーパラリンピックでは、地元カナダとの準決勝で、決勝ゴールを奪い、銀メダル獲得の立役者となりました。

「超ポジティブ」な性格の上原選手。幼少期から、どんなことも前向きに取り組んできました。そこには母・鈴子さんからの影響がありました。「『やりたい』と言ったものは『やってみよう』と、常にやらせてもらいました。小さいころ『自転車に乗りたい』と言ったらしくて、普通なら『自転車は足でこぐものだから、大祐には乗れないよ』って言われると思うんですけど、『ちょっと待ってて』と言って、隣の県から手でこげる自転車を見つけてきてくれたり」と、当時を振り返ります。母から学んだ「超ポジティブ思考」は、一見プレーヤーとして弱点とも思える特徴を「武器」に変える発想にもつながっているといいます。「体がものすごく小さいんですよ(身長145cm)。その体が小さいところを上手に生かした、弱みを強みにするプレーっていうのは、私の得意なところですね。例えば、クイックに動くだとか」。

現役復帰に駆り立てた、ある思い

そんな上原選手ですが、実は前回のソチ大会の予選で敗れ、パラリンピック出場を逃したあと、一度は現役を引退。NPO法人「D-SHiPS32」を立ち上げ、代表として障害を持つ子供たちをサポートし、スポーツと触れ合える環境づくりに取り組んでいました。しかし、2017年7月に「現役だからこそ持てる『発信力』がある。発信していくことによって、何か変えていけることがあるのであれば」と、現役復帰を決意します。上原選手を駆り立てたのは、子供たちへのある思いでした。「『子供たちのために』『未来のために』というところが、すごく大きくて。『挑戦することの楽しさ』だとか。失敗しても、成功しても、結局、挑戦しているんですよね、どの道。だから私は、失敗した子供たちに『ナイスチャレンジ!』って言うんですよ。チャレンジしたから失敗するので。私が氷の上で必死に走っている姿を見て、子供たちに『大祐かっこいいな』って思ってもらいたいし」と、そこには上原選手が抱く、未来ある子供たちへの温かな思いがありました。平昌パラリンピックは、自身3度目の挑戦となります。「(もちろん)メダルを目指してというところが、アスリートとしてひとつあるので、とれなかった金メダルを目指したいと思っています」と決意を語りました。初戦は韓国戦。「私的に、メンタルが持つか」と冗談を飛ばしますが、その表情は、底抜けに明るい笑顔でした。

番組情報

『スポーツLIFE HERO’S』

<放送>

毎週土曜 24時35分~25時15分
毎週日曜 23時15分~24時30分

<キャスター>

加藤綾子(日曜MC)
佐野瑞樹(日曜MC/フジテレビアナウンサー)
田中大貴(土曜MC/日曜チーフプレゼンター/フジテレビアナウンサー)
宮澤智(土曜MC/フジテレビアナウンサー)

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