ことし1月1日、能登半島でマグニチュード7.6の直下型地震が発生し、多くの命が奪われました。東日本大震災後、テレビ関係者は大災害を想定した「呼びかけ」など一人でも多くの命を救うための方策を考えてきました。その一つの場が『NHK民放6局防災プロジェクト』です。NHK・民放キー局の6局は東日本大震災から10年となった2021年、共同の防災プロジェクトを立ち上げ、各局が保管する震災関連映像を交換し合うなどして、防災減災に関するドキュメンタリーやニュース企画を各局で制作・放送してきました。
ことしは、能登半島地震を受けて、この取り組みをさらに強い思いで続けていきます。各局の防災関連の企画や番組で、「いのちともに守る」を合言葉に、これから30年以内に70%以上の確率で発生するという「首都直下地震」などにどう備えればいいのか、局の垣根を越えて考えていきます。
【FNS系列18局で放送】(一部地域では別日時)
関西テレビ 東海テレビ テレビ西日本 テレビ静岡 北海道文化放送 テレビ新広島 さくらんぼテレビ NST新潟総合テレビ 長野放送 富山テレビ 石川テレビ テレビ愛媛 高知さんさんテレビ サガテレビ テレビ熊本 テレビ宮崎 テレビ大分にて放送予定。
※放送日時は各放送局にお問い合わせください。
※放送局は今後追加される場合があります。
東日本大震災から13年・・・
正月の能登半島を襲った最大震度7の巨大地震。そしてやってきた大津波・・・
そのとき、あの日の教訓は生かされたのでしょうか。
未曾有の災害を決して忘れず教訓とするため、13年にわたり放送してきたシリーズ「わ・す・れ・な・い」。これまで東日本大震災で発生した各地の津波を検証してきました。今回、注目したのは車に搭載された「ドライブレコーダー」の映像。記録されていたのは、能登半島地震で多くの建物の倒壊を引き起こした強烈な揺れ。そして、日本を再び襲った津波被害の恐ろしさでした。あの日以来となる「大津波警報」が出された中、住民が取った行動とは・・・そのとき東日本大震災という経験は生きたのでしょうか。津波到達地で撮影された数々の映像と証言を交えて、命を守るための行動を検証します。
能登半島地震による死者241人。原因の多くは建物の倒壊によるものでした。番組では強烈な揺れの様子を記録したドラレコの映像を入手。地震発生の瞬間、そして次々と倒壊していく住宅。がれきが行く手を阻む中、発表された「大津波警報」。そのとき人々はどんな判断をし、命を守る行動を取ったのか検証します。
能登半島地震で最も高い浸水高となる4.7mの津波を観測した能登町・白丸地区。いったいなぜこの地域で津波が高さを増したのか、専門家の最新分析でわかったことは・・・。そして車で避難しようとした家族を襲った激しい津波。ドラレコはその一部始終を記録していました。奇跡的に命を取り留めた家族の証言から、避難は的確だったのか考えます。
津波で3人の命が失われた珠洲市・宝立町。入手した映像には、海沿いの地形や建物の影響で2方向から押し寄せ、水かさを急激に増した津波の様子が克明に記録されていました。亡くなった97歳の男性の息子が目にした光景とは。そして、映像の撮影者が語った東日本大震災の教訓・・・あの日の体験を生かすとはどういうことなのか考えます。
番組への感想・来年の放送に向けた要望・
共同企画に望むこと等
みなさまのご意見お待ちしております。