キオク、ともに未来へ。 民放NHK 6局防災プロジェクト

キオク、ともに未来へ。 民放NHK6局防災プロジェクト

東日本大震災10年を機に、民放キー局5局とNHKが実施する共同プロジェクトが発足しました。
共通のテーマ 「キオク、ともに未来へ。」のもと、各局がニュース企画やドキュメンタリーなどを制作。局の垣根を越え、震災関連の映像素材の共有や、記者・アナウンサーなどによる取材協力を行い、被災地の系列局の協力を得ながら、テーマに沿ったVTR を制作し、放送します。未来の命を守るため、あの記憶を「風化」させず、次の世代へメッセージを伝えます。

わ・す・れ・な・い 
未来へ…10年目の総検証

報道特番「わ・す・れ・な・い」

2021年3月11日(木)
15:15~16:50 放送

出演者:小倉智昭 島田彩夏(フジテレビアナウンサー)

【FNS系列24局で放送】(一部地域では別日時)

関西テレビ、東海テレビ、テレビ西日本、仙台放送、テレビ静岡、北海道文化放送、テレビ新広島、秋田テレビ、岩手めんこいテレビ、さくらんぼテレビ、新潟総合テレビ、長野放送、富山テレビ、石川テレビ放送、岡山放送、さんいん中央テレビ、高知さんさんテレビ、サガテレビ、テレビ長崎、テレビ熊本、テレビ宮崎、鹿児島テレビ、テレビ大分にて放送予定。
※放送日時は各放送局にお問い合わせください。
※放送局は今後追加される場合があります。

東日本大震災から10年。未曾有の災害を決して忘れず教訓とするため、フジテレビ情報制作局では、シリーズ「わ・す・れ・な・い」として、「津波の検証」と「被災地ドキュメント」を放送してきました。なかでも「津波の検証」では、津波の動きと人々の避難行動を膨大な映像と証言をもとに詳細な時系列に沿って検証。「命を守るための行動」を導き出してきました。今回の「わ・す・れ・な・い」では、入手した200を超える映像をもとに、これまで10年間で検証してきた中から【7】の市町村を襲った津波を改めて検証します。

映像総検証 7つの津波「一つとして同じ津波はない」

石巻で家族を失った女性

今回、取り上げる7つの津波…。一貫して伝えてきた「一つとして同じ津波はない」ことが改めて明らかになる。避難を阻む釜石の「複雑な津波」、多くの命を奪った多賀城の「低い津波」、人々を油断させた旭の「遅れてきた津波」など、津波は地形や町の作りの影響を受け、想像していたのとは違った形で襲ってくる。その時、何が生死を分けたのか?どのように命を守ればいいのか?生き残った被災者の貴重な証言から学ぶ。

また、これまで証言してくれた人たちを再び取材。宮城県石巻市で、10年前、何度も「繰り返す津波」で義母を亡くした女性は、現在ガンで余命宣告を受けていた。それでも、力強く生きている理由があった。津波の到達が早かった岩手県大船渡市では、ギリギリのところで避難した人々がたくさんいた。その中の一人、高齢の女性は遠くの高台よりも近くの丈夫な建物への避難を選んでいた。今回、98歳になった女性に聞く、高齢者の避難の難しさ。生き延びたからこそ、未来に残したいメッセージとは。

震災クロニクル 時計の針をあの日に戻す…

今も「帰還困難区域」の大熊町

2011年3月11日14時46分…。日本を襲った未曾有の災害。何が起きているのかわからず、誰もが言葉を失った。あれほど多くの犠牲を出しながら、キオクは、いつの間にか、薄れてしまうから…【時計の針をあの日に戻す―】。地震の強く長い揺れ、首都圏の混乱、火災、帰宅困難、そして福島の原発事故。もう一度、思い出すために時系列で紡いだ映像集「震災クロニクル」。今回、取材に向かったのは福島県大熊町。今なお日常が戻らぬ町でカメラが捉えた光景とは。