オンエア
世界的に大ヒットした映画、「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ」。
主人公の親友である科学者がタイムマシンを開発。
それに乗り時空を超えた主人公が、様々なトラブルに見舞われるという作品なのだが、その中にこんなワンシーンがある。
勝敗など、様々なスポーツの結果が載っている本を入手。
そして過去に戻ると、その情報を悪用し、ギャンブルで一山当てるSFならではの会話。
しかし実はかつて…タイムトラベラーがいたかもしれないと思わせる事件が起こり、ある業界が騒然としたことがあった。
それは今から23年前(2003年)の6月。
競馬のG1レース、宝塚記念前日の場外馬券売り場でのこと。
突然、競馬ファンたちを驚かせる出来事が起こった。
この年の宝塚記念は、G1レースで優勝経験がある多くの実力馬が顔を揃えていた。
ところが…1着になる馬を予想する単勝馬券で、それまで9.7倍の6番人気だったヒシミラクルのオッズが、突然 1.7倍の1番人気に躍り出たのだ!
宝塚記念はG1レースの中でも、特に強い馬が多く出走することで知られる。
距離の面で不安を抱えるヒシミラクルが、上位人気に入ることはないと考えられていた。
いったい何が起こったのか?
実はヒシミラクルが一番人気になる少し前のこと。
東京・新橋にある場外馬券売り場に一人の男が現れた。
ヒシミラクルの単勝1点を1222万円分購入した男がいたのだ。
1枚で購入できる馬券の最高額は50万円。
男性は50万円の馬券24枚と、22万円の馬券1枚を受け取った。
当時の報道によると購入したのは、サラリーマン風の中年男性だったという。
なぜ1222万円という、中途半端な額を賭けたのか?
実は、この答えのヒントになる出来事が起こっていた。
男が1222万円分の単勝馬券を購入する直前。 一人の男性が同じ新橋の場外馬券売り場に現れた。 手にしていたのは、3週間前に行われた安田記念の馬券。 4番人気のアグネスデジタルという馬に、130万円を賭けた単勝馬券だった。
その時のレースを振り返ってみよう。
アグネスデジタルがゴール直前で追い上げ、クビ差で差し切り見事優勝!
そう!男は、的中した馬券を払い戻しにきたのだ。
アグネスデジタルの単勝130万円の馬券は、オッズが9.4倍だったことから、その額、実に1222万円。
サンケイスポーツ公営レース部記者、森田実氏はこう話してくれた。
森田「宝塚記念の前日に安田記念の単勝馬券を換金した。お客様が換金した額が1222万円でして。それを丸々、宝塚記念のヒシミラクルの単勝につぎ込んだという話しが出てまして」
サンケイスポーツによると、その男性は窓口で支払われた安田記念の高額配当1222万円を翌日の宝塚記念、ヒシミラクルの単勝馬券に全額かえたという。
森田「それで1222万円という、ちょっと中途半端な(購入)額になった。(馬券をレースの)前日に買っているので(一般的に)実際に勝負するのでしたら、例えば当日の馬体重をチェックして、更にパドックで(馬の)気配を見て、それで納得して(馬券を)買うと思うんですけれど、前日に買ったというのを聞いて、驚きが大きかったですね」
ヒシミラクルに1222万円賭けた男の話題は、レース当日、朝のスポーツ紙でも大きく取り上げられた。
そして迎えた宝塚記念。 一時は一番人気にまでなったヒシミラクルの人気は、最終的に6番人気にとどまった。 代わって一番人気になったのは、前の年、有馬記念で優勝したシンボリクリスエス。 そして上位人気も当初の予想通りの実力馬に落ち着いた。
いよいよ宝塚記念のスタート。
なんと!ヒシミラクルが僅差で優勝!
実はこのレース、6番人気のヒシミラクルの単勝オッズは16.3倍。
男が賭けた1222万円は、なんと1億9918万6000円に!
ちなみに、この年の宝塚記念の優勝賞金は1億3200万円。
話題の男性は優勝賞金よりも多い配当を手にしたのだ。
安田記念、宝塚記念と、それぞれ高額な一点買いをし、的中させた男性に対し、森田記者は個人的に疑問を感じるという。
森田「報道する立場の人間ですので、あまりその 簡単に考えたらあり得る話しではないんですけれど、本当レースの結果を知っていたのかなみたいなことを個人的には感じてしまったりもします」
約2億円を手にした男性は一躍時の人に!
スポーツ紙だけではなく…一般紙でも取り上げられ「ミラクルおじさん」と呼ばれるように!
そんな中、話題のミラクルおじさんに関して、当時、ある噂が囁かれたという。
森田「これはあくまでも憶測に過ぎないんですけど、安田記念の1週間前に日本ダービーというレースがありまして、単勝につぎ込んだという話しが出てまして」
ミラクルおじさんが130万円を1222万にした安田記念。 実はその前の週に、G1レース「日本ダービー」が行われていた。 憶測ではあるが、この時、優勝したネオユニヴァースの単勝オッズが2.6倍。 もし、ネオユニヴァースの単勝に50万円賭けていたら、ぴったり130万円になるというのだ。
森田記者の言う説が本当に正しければ、男性は、日本ダービーで50万円を130万円に、安田記念で130万を1222万に。
そして宝塚記念で1億9918万6千円、約2億円を手にした可能性があるという。
その様子は、まさに…どの馬が勝つか知っている、タイムトラベラーのような買い方だった。
そこで我々は、UFO、UMAなど様々な不思議な現象を取り上げるニュースメディア、「TOCANA」総裁の角 由紀子さんにこのミラクルおじさんについて聞いてみた。
角「やはりコレはタイムトラベラーが馬券を買ったのではないかなと考えられます。タイムトラベラーというのは、我々が知らないうちに実は現実に紛れ込んでいる可能性があるんです」
それならもっと巨万の富を得ることができるはず。
にも関わらず、なぜミラクルおじさんは、たった3回のレースのみで姿を消したのか?
そこにもタイムタラベラーならではの理由があるという。
角「いろんな(タイムトラベルによる)バタフライエフェクト、影響を考えて、これくらいの金額だと混乱せずに穏便に済ますことができるという、そういう計算のもと行われたのではないかなと考えます」
そんなミラクルおじさんの正体を探るべく…宝塚記念のレース後、スポーツ新聞や週刊誌などによる大捜索合戦が始まった。
その結果…騒動から約2ヶ月後、目立たないように分割して受け取っていた事実が判明した。
今から23年前、約2億円を当てたサラリーマン風の中年男性は確かに存在した。
一体彼は、今、どこで何をしているのか?
ミラクルおじさんは、本当にタイムトラベラーだったのだろうか?