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トイレの忘れ物問題 なくすには? 絶対に忘れさせない逆転発想

今から9年前(2017年)、NEXCO東日本北海道支社に在籍していた小泉さん。
普段は高速道路の道路情報板や、休憩施設のトイレの維持管理を行う仕事をしていた。

実は当時、小泉さんは「頭の痛い大問題」に直面していた。 それが…高速道路のサービスエリアやパーキングエリアのトイレで多発する「小物類の忘れ物」。 スマホや財布、鍵といった忘れ物が、管轄する道央自動車道約150kmのエリア内だけで、年間平均、実に90件も発生していたのだ!

この時、室蘭管理事務所が管理する4カ所のサービスエリアとパーキングエリアでは…忘れ物の連絡が入ると、職員やパトロール隊が現場まで出向き、回収。 管理事務所で一括して預かったうえで、持ち主に返却する仕組みとなっていた。
しかし、広い北海道。管理事務所から一番遠いパーキングエリアまで、たった1つの忘れ物を回収しに行くだけで、往復4時間もかかっていた。

そこで小泉さんは、なんとか負担を減らしたいと、まず、貼り紙をして注意喚起を行った。
しかし…悲しいかな、忘れ物は一向に減らなかった。

ならばと、次に小泉さんは、個室の扉に「小物入れ」を設置してみた。
だが…設置した小物入れは、ゴミ箱代わりにされてしまった。

そんなある日、副支社長と雑談していた時のこと…
副支社長「この間〇〇〇〇を見かけたんだよ。面白いものがあるもんだよね」
その言葉を受けて、小泉さんはあることを考えた!
そして、それを北海道の7ヶ所のトイレで試してみたところ…導入前は約半年で54件あった忘れ物が、導入後の半年ではなんと「0件」になったのだ。

トイレの忘れ物をなんとかして無くしたい。 こんな時、あなたならどうする?
みなさんはわかりましたか? ポイントは、そう『カギ』です!

忘れ物ゼロという驚異の効果を叩き出した、小泉さんのアイデア。 それが導入されているパーキングエリアがこちら!
早速 個室トイレの中を確認すると…こちらの壁には何もなさそう。 後ろの壁もいたって普通。 個室内を見渡しても特に変わったところはない。

しかし…トイレのドアを閉め、鍵をかけようとした、その時! 小物置きが現れた。
そうこれが小泉さんが考え出したアイテム。
その名も『忘れ物防止トレー』!

実はあの時…副支社長はこう言っていたのだ。
「くるっと回すと置き場所が現れる小物置きを見かけたんだよ」
小泉「普通のトイレだと多分スライドする鍵が、街中とかだと見られると思うんですけど、高速道路のトイレはその打掛鍵で統一されているので、そこに着目したっていうところですかね」

その後、メーカーとともに一年かけて、製品化にこぎつけた小泉さん。
トイレのドアを開けて外に出るには、スマホや財布を取らなければならない。 現在、この忘れ物防止トレーは、北海道内の20ヶ所を含め…NEXCO東日本管内の約7割のサービスエリアやパーキングエリアにも設置されている。
現在、JR東日本の駅のトイレや、商業施設などにも導入が進んでいるという。