オンエア
北海道・上川郡・新得町。
人口5000人ほどのこの町に、なんともミステリアスな光景があるという。
早速スタッフは、その場所へ向かった。
町の中心部から車でおよそ40分。
辿り着いたのは…東京ドーム90個分の広さを誇る、東大雪湖。
そこでスタッフは、驚愕の光景を目撃した!
岩山の上をよ〜くご覧ください。
湖面から切り立った岩山。
その頂に…ポツンと神社が!
一体なぜ、こんな所に建っているのか!?
スタッフはこの神社の謎を探るため…神社へ続く道がある確認すべく対岸へ。
ところが、道はあったものの、数年前に崩落し『立入禁止』になっていた。
そこでこの神社の情報を得るべく、地元で聞き込みを開始。
すると、いきなり あの神社に行った事がある方と遭遇!
「こんな急な階段を登った記憶があります。登るのが怖かった」
先ほどは見えなかったが…どうやら、階段があるらしい。
次にスタッフが訪ねたのは、新得町で、およそ120年前から営業しているというお店で話を聞いた。
すると、あの神社がある東大雪湖は、十勝ダムの建設によって形成された人造湖だということがわかった。
そして、十勝ダムの完成に合わせ、岩山の上に建てられたのが、あの神社で…その名は『貴名牛神社』というらしい。
スタッフが次に訪れたのは、新得町役場。 すると、さらなるナゾが飛び出した! 今から80年前、北海道の開拓を夢見た者たちが『キナウシ』と呼ばれた土地に集落を作った。 その際、彼らが自らの手で建てたのが『貴名牛神社』。 とはいえ、当時、神社があったのはごく普通の平地だった。 しかし、今から60年前、十勝ダムの建設が決まり…キナウシの集落はダムの底に沈む事となった。 そこで住民たちは『貴名牛神社』の御神体を近隣の神社に預け、いつの日か再建できる事を願ったという。
そんな一度は姿を消した神社を、なぜわざわざ岩山の上に建て直したのか?
その真相を探るには…貴名牛神社に直接行くしかない!
そこで、十勝ダム管理支所に相談してみた。
すると、安全を確保することを条件に許可が降りた。
ということで、ボートを用意。 キナウシ集落がダムの底に沈んだ際、『貴名牛神社』の御神体を預かっていたという、新得神社の宮司さんにも同行してもらうことに。 今では誰一人行くことが出来ない『貴名牛神社』へ!
ボートを漕ぐ事、およそ10分。
神社が建つ場所へ到着。
意外と広いスペースがあるが、神社が建っているのは…岩肌剥き出しの断崖の上。
地元の方が言っていたように階段もある。
安全を確保した上で、いざ 神社へ!
そして…ついに神社へ到着!
社殿も鳥居も狭い所に建っているのが分かる。
ダム建設により、一度は消えた『貴名牛神社』。
その復活のカギを握ったのは、神社が建つ、この岩山なのだという。
今から53年前、ダムの建設が始まり、山肌を削る掘削作業が始まったのだが…
その時、ある不思議な出来事が起きたという。
十勝ダム管理支所長の星さんによると…
星「掘削している最中に、岩盤が強固な場所がありまして、掘削困難だったため(そのまま)残しました」
仕方なく、削れなかった部分をそのまま残して、今から42年前、ダムは完成。
その削れなかった場所が、神社が建つこの岩山だという。
その残った岩山を見た、かつてキナウシ集落に住んでいた人々が…
『せっかくなら神様に集落があった場所を見守っていてほしい』と願い、その願いを叶えるべく、ダムを建設した会社が削れなかった岩山の上に『貴名牛神社』を再建し、御神体を戻した。
水位が上がっても水没しない高さにあるため、ずっと この場所を見守り続けている。