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会いに行けるアイドル・アニマル、ベスト3

千葉県にある『市川市動植物園』で人気なのが…ご存知!日本猿のパンチ君!
育児放棄のために母ザルに育てられなかったパンチ君。 そんな中、母親代わりになったのが…オランウータンのぬいぐるみでした。 体を寄せ、片時も離れないパンチ君。 その愛らしい姿に応援したいという来場者が殺到! 一躍、『時の人』ならぬ、『時の猿』に!
最近では、他の猿と戯れるなど、サル社会に溶け込めるようになりました。 その愛らしさは変わらず、すっかり動物園のアイドルに!
でも、動物園のアイドルは、パンチ君だけじゃないんです! そこで!日本各地の動物園にいる、会いに行けるアイドル・アニマル、ベスト3をご紹介!

第3位!長崎県西海(さいかい)市にある、『長崎バイオパーク』

この園の公式SNSでは…動物たちの食事シーンが配信されています。 色んなアニマルたちが、モグモグ食べる姿が、なんかクセになる〜!って、話題になっています!
その中でも、一番バズったアイドル・アニマルがいるんだけど…その子には、ある壮絶な物語があったんです。

今から32年前の3月。 この園で新たな命が誕生した。 それが…カバの赤ちゃん
実はこの赤ちゃん、生まれてすぐに、瀕死の状態に陥っていた。 本来カバは水中で出産するのだが…母親のノンノンは、本能的に冷たい水中での出産を避け、陸に上がって産み落とした。 水中で産まれた赤ちゃんは、すぐに泳いで母親の乳房に辿り着く。 この子は陸に産み落とされたため、母親の短い足の下に潜り込めず、乳を飲むことができなかったのだ。

カバの飼育を担当していた伊藤雅男さんは、当時を振り返り、こう語る。
伊藤「もう、動かない。生きているのか死んでいるのかもわからない状態で、これはもう、まずいと思って、(母から)取り上げることにした。」

伊藤さんら飼育員たちは赤ちゃんを保護。 だが、すでに出産から6時間が経過しており、体温が低下。 仮死状態だった。 それでも、彼らは諦めず…お湯で温めるなど、必死に命を繋ぎ止めようとした。 その結果…赤ちゃんの意識を戻すことに成功した。

そこで、母・ノンノンに赤ちゃんを返そうと試みる。 すると…
伊藤「(ノンノンは赤ちゃんに対して)全くの無関心になってしまって。それだったので、これはもう…もう腹を括って、カバの親にならなくてはいけない、と思った瞬間でした」

こうして伊藤さんら飼育員たちは、この赤ちゃんを人工哺育で育てる決断を下す。
それは、未知への挑戦であった。 実は当時、日本ではカバの人工哺育を成功させた例がなく、生後5日の生存が最長だったのだ。
なんとか授乳させることは出来たが、赤ちゃんの状態は不安定なまま。 2時間おきにミルクを与え、一時も目を離せなかった。 伊藤さんたちは通常業務を行いながら、24時間体制でケア。
その懸命な努力と赤ちゃんの生命力によって、それまで最長だった、5日目を超えることができた。

そして生後一ヶ月。 赤ちゃんカバの体重は50キロにまで成長。 ついに命の危機を乗り切ったのだ。
そして、一般公開も決まり、名前を公募。 桃の節句の季節に生まれたことから『モモ』と名付けられた。

これで一安心…かと思いきや、もう一つ、大きな問題があった。
伊藤「親元に戻す事が大きな目的だったのに『モモ、泳げるんだろうか?』『あれ?そういえば身体が(水に)浸かっている経験がないな』と思って、水泳の特訓をする事になった」

生まれてから一度も、水中に入ったことがなかったモモ。 そこで…カバの世界に戻すため、水泳の訓練を開始。
水中が怖いのか…嫌がるモモ。 カバは鼻の穴を塞ぐ能力があるのだが、それができないモモは…溺れてしまった。

それでも伊藤さんたちは、根気強く水泳の訓練を続けた。 すると…モモは、水中の地面を蹴り、その勢いで上に上がるという、自分なりの泳ぎ方を習得。 その姿は…まるで、バタフライ!
伊藤「水底に足をつけて、ちょっと潜ると怖いから、ジャンプするような感じで。面白い、モモ独特だなと思いましたね。」

そして親元を離れてから2年後。 ついに、母・ノンノンがいる場所へ、モモを戻す日が来た。 しかし、ノンノンがモモを攻撃する可能性もある。
果たして…ノンノンはモモを受け入れたのだ。 そして無事、カバの社会へと戻っていった。

あれから30年…当時、カバの飼育を担当していた伊藤さん、現在は園長に!
そして…モモも元気に過ごしている! 人間なら60歳以上のおばあちゃん。 それでも…キャベツを丸かじり!

今から11年前に公開された…スイカを丸かじりする映像が大バズり! 現在までに、およそ1億7千万回再生を記録している。
多くの人の努力と愛情によって育てられたモモは、園のアイドルとして、多くの人を魅了し続けている!

第2位!山梨県甲府市にある、遊亀(ゆうき)公園付属動物園

現在、改装工事を行なっており、2027年まで休園予定となっているのですが…その間も、動物たちの元気な姿を見てもらおうと、日々の様子をSNSで配信。 飼育員に見せる甘えた姿や…リラックスしきったアニマル達の様子が大人気! 夜の動物園で…ゾウが監視カメラにイタズラ! 普段見られないレアな瞬間も楽しめちゃう!と話題に!

そんな中、最もバズったアイドル・アニマルは…ライオンのデネブ君!
カメラに超接近!からの〜マーキング!
この動画が、およそ200万回再生の大バズり! さすが百獣の王だね!

第1位!岩手県にある『盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ)

ニーナにとって、初めての出産だったのだが、なんと…国内最多記録となる「5つ子」を産み落とした!
しかし…生後3日で、3頭の赤ちゃんの体力が、急激に落ち始めたのだ。

この園で長年、ピューマを担当している、飼育員の山本さんに、当時の状況を伺った。
山本「小さく生まれて、(身体が)弱いんじゃないかなというのは最初から思った。3日目の朝に急激に体力が落ちたような。例えば、鳴き声が小さくなったりとか、動きが悪くなったりなどが観察されたので」

ピューマは、一度に2頭から3頭を産む事が多いのだが…今回は、5頭産まれたこと、さらに、ニーナにとって初めての出産だったため、お乳の分泌量が少なく、全ての赤ちゃんに十分行き渡らなかった事が原因と考えられた。
その結果…残念ながら、うち2頭は亡くなってしまった。 残された3頭のうち、体力が落ちなかった2頭は、基本的にはニーナと共に暮らし、何かあったときは飼育員がサポートをする形が取られた。

そして…
山本「残った3頭のうちの一番弱っていたメスの子供は、もう仕方ないけど、24時間体制の人工哺育で育てていこうと決めました。ピューマがピューマらしく育っていくためには、母親や兄弟と一緒に育っていくのが一番なので、人工哺育というのは、出来れば選びたくない選択肢でした」

そのメスの赤ちゃんの名前は『キャフ』
キャフがニーナの元で生活できる、その日まで…山本さんら、飼育員の手で育てることになった。 まずは、命を繋ぎとめることを最優先に考え、24時間体制でミルクを与えていく。 さらに、キャフの命を守りつつ、将来的に家族と共に生きていけるよう、様々な工夫を凝らした。

ピューマはネコ科の動物であり、嗅覚が非常に敏感だ。 そのため、キャフに人間の匂いが強く付くと『自分の子ではない』と判断し、最悪の場合、嚙み殺してしまう可能性があった。
そこで、ニーナが普段生活している場所に敷かれた藁を…キャフに擦り付ける。 こうする事によって、人間の匂いを打ち消し、キャフを戻した際、ニーナが受け入れやすくなると考えたのだ。

さらにキャフ自身も、人間に慣れ過ぎてしまうと、親にすら恐怖心や敵対心を持ってしまう危険性や、キャフにとって『人間の声』が『親の声』となってしまうと、ピューマの声に怯えてしまう可能性もあった。
そのため、キャフの前では会話をしない、さらに、過度なスキンシップもしないよう、心掛けたという。

こうして、細心の注意を払いながら育てていった結果…生後3週間でキャフの体力は回復し、すくすく成長していったのだ。 そこで、山本さんら飼育員は、ついに…キャフをニーナの元へ戻す事に。 とは言え、大きな不安も感じていたという。
山本「とにかく 葛藤はたくさんあった。家族の元に戻して 最悪の場合、殺されてしまうかもしれないという状況ではあったんですけど、キャフのためには、ピューマらしく育つためには、家族の元に戻したいという想いが強かったので、母親のニーナを信じて元に戻しました」

ついに、キャフをニーナの元へ戻す時が来た。 しかし、ニーナがキャフに攻撃を加える可能性もある。
果たして…キャフがいる場所へニーナが入ってきた。 怯えたように壁際に行くキャフに…ニーナが近づいていく。 キャフが気になっているようだ。

翌日、キャフが兄弟とじゃれあっていると…ニーナは、キャフを愛おしそうに舐めた。
そして、その日の夜。 ニーナは、キャフを兄弟の元まで運び…キャフを含めた子供たちを抱いて、眠りについた。

山本「まず、一番はホッとしたことですね。家族の元に戻れたというのは、非常に大きい前進ではあったと思います。あとは受け入れてくれたニーナと兄弟たちに、感謝の想いでいっぱいになりました」
山本さんは、キャフたちの成長記録をSNSでほぼ毎日同じ時間に投稿。 すると、その愛くるしさで多くの人の心を鷲掴みに! キャフたちの公開が開始されると、その姿を一眼見ようと多くのファンが駆けつけた!

そして、現在キャフたちは…こんなに大きく成長!
今も家族はこの園のアイドルとして、多くの人に見守られている!

まだまだいるぞ!動物園のアイドル・アニマルたち

ここからは、惜しくもベスト3入りを逃したけど、動物園で大人気のアイドル・アニマルをご紹介!
カバのモモがいる「長崎バイオパーク」で、今年の元日に誕生したのが…カピバラの赤ちゃん! 生まれたばかりのニューアイドルに、多くの人がメロメロ♥
元々、南米の暖かい地域に生息しているので、寒さが大の苦手。 そこで…ストーブを用意してあげたら、その前に集まって、暖をとるように! 竹を食べる姿や、お風呂に入る姿はとんでもなく可愛い!

さらに、同園のミーアキャット展示場で…先月5月4日、2匹の赤ちゃんが産まれました! 名前は、まだついていません。
ミーアキャットの出産育成は、開園当時から何度も経験。 今回も順調に育っています。

産まれて2週間ほどで目を開け、1ヵ月以内には、親と一緒に同じご飯を食べるそう。 ママがそばに来ると、ミルクを求めて抱きつく赤ちゃんたち。 この時期は、ミルクとご飯の二刀流。
可愛すぎて、赤ちゃんをぎゅ〜っと抱きしめるママでした。