オンエア
今から12年前、工業大学のデザイン学科に通っていた本木礼夫冴さんが自宅の駐輪場に行くと、昨日、確かに鍵をかけて止めたはずの自転車が、ない!
探しても探しても見つからず、残ったのは悔しさだけ。
その後、大学院に進学。
だが、あの悔しさだけは、いつまで経っても消えなかった。
どうすれば、自転車を盗まれないようにできるのか?
そんなことを考え続けていたある日…自転車にまつわるイヤ〜な記憶がもう一つ甦った。
その瞬間、あることをひらめいた。
ちょうど卒業制作に取り組んでいた本木さんは、そのアイデアを形にしてみた。
すると、予算もほとんどない中で作ったそれが、学内で大ウケ、賞もゲット!
さらに、商品にして売り出すと、まさかの大ヒット!
自転車の盗難を防ぐために本木さんは何を作った?
あなたならどうする?
自転車を盗まれた悔しさから、どうしたら盗まれないかを考えはじめた本木さん。
そこから生まれたのが、まさかの盗難防止グッズ。
本木さん「形を決めないといけなかったので、当時は学校の2階から塗料を落としてみて、クリアホルダーの上に落として(形は)どれがいいかな?とやってみたんですけど」
実験を元に描いたスケッチから試作品を作って、友人に見せてみると…
本木さん「ペンキみたいなイメージになっちゃう。じゃあ どうしたらいいんだろうなと思って」
そこで本木さん、頭の中にあったそれに似た形で作ってみた。
本木さん「実際に高いところから落とした塗料の形よりも、当時いた友達はそっちのほうが『ぽい』って言って」
形は決定!
さらに、より本物っぽくするため、真ん中の黒い部分には、土をミックス。
こうして完成したのが、サドルに貼るシール。
その名も『鳥のうんちシール』
あの日、蘇った嫌な記憶…自転車のサドルに鳥のフンが付いていて、テンションがダダ下がりした経験。
そして、本木さん、効果を確かめるため実験まで行った。
盗難件数が年間1000件を超える地域で、鍵をかけずに5日間シールを貼った自転車を放置。
すると、見事盗まれなかった!
本木さんは、現在も工業デザイナーとして、色んなアイデアグッズを生み出している。
その一つが富士山消しゴム。
真ん中が白くなっていて、左右を均等に削ると、見事な富士山が出現!