オンエア
やって来たのは、渋谷区にある代々木公園。
東京ドームおよそ11個分の敷地を誇り、都心の憩いの場所として知られている。
そんな渋谷を代表する代々木公園の地下に、一体何があると言うのか?
代々木公園の中にあるこちらの鉄格子が、その極秘施設に関係しているという。
一体その正体は!?
ダメ元でこの鉄格子を管理する会社に尋ねてみると…詳細な場所は非公開だが、特別にその鉄格子の先に広がる地下施設を案内していただけることに。
そこは…東京メトロ千代田線の車庫!
東京メトロ千代田線は代々木上原駅から足立区の北綾瀬駅までをつなぐ地下鉄。
この場所は、明治神宮前駅と代々木公園駅の間に位置する代々木公園の地下。
そして、先ほどの鉄格子は地下にある車庫の通気口だったのだ!
だが、車庫といっても電車は見当たらない! 奥はカーブになっていて見えないが、この先に何かあるようだ。 案内してくれるということで、歩くこと数分…線路は途中で二手に分岐している。 すると…真横を千代田線の営業列車が通過した。
分岐の先に少し進むと…車庫に到着。
最大8本の電車を停めることができるという。
ではこの車庫の役割はなんなのだろうか?
千代田線は通勤ラッシュの際、およそ2分に一本の頻度で運行しているのだが…ピーク時以外は約5分に一本の運行に切り替わる。
その時に余剰になった車両を一時的に停めておけるように、帰着駅付近に車庫を設けているのだ。
もう一つの北綾瀬付近の車庫が地上にあるように、地下にわざわざ作る必要はないように思えるが…
担当者「東京ということで(広大な)用地の確保が困難だった。開通当時東京都が公園を作るという計画があったため、東京都と協議した結果、地下に作るということになった」
53年前に行われた霞ヶ関駅から代々木公園駅までの延伸に併せて、代々木公園の地下にこの車庫を建設。
その結果、ラッシュ時の増便などにできるようになったという。
しかし、地下の車庫ならではの苦労も…車庫に停められている車両は電源を落としているため、この真っ暗な状態で清掃や定期的に広告の張り替えを行わなければいけないのだという。
憩いの風景が広がる真下で快適な交通網を築くための工夫がなされていた。