オンエア

アンビリバボーなナゾ② 地下に眠る超巨大なアンビリバボーなもの!?

今回、攻略する渋谷地下ダンジョンは、渋谷駅周辺のの6つと、駅の中心から少し離れた4つのナゾの合計10個。 その前に大開発中の渋谷の地下の基本をおさえておこう!
まず、地下1メートル〜5メートルの間には上下水道管やガス、電気などのライフラインが張り巡らされている。 東京都は今から8年前に電柱をなくす取り組みを開始。 これにより渋谷も電線が地下に移動したのだ!

さらにその下には、駅や地下鉄、地下街など様々な施設が! これだけでも渋谷の地下は、かなり入り組んでいることがわかる。
地下鉄の渋谷駅のすぐ上に建つ2つの高層ビル、渋谷スクランブルスクエアと渋谷ヒカリエを中心に地下の断面図をみてみると…渋谷駅で一番深い場所に位置しているのが、地下およそ30メートルにある東急東横線。

実は、地上から東急東横線のホームへ向かう地下ダンジョン内に謎が隠されているという! その噂の場所というのが…渋谷駅 渋谷ヒカリエ1改札から駅構内に入った、渋谷駅地下4階のコンコース。 1日に数十万人が行き来するといわれる場所なのだが、そんな場所に眠る巨大なアンビリバボーなものとは一体、何なのか?

担当者に案内されるまましばらく着いていくが、特段すごいものはない。 だが、よく見てみると、天井か一部分だけガラス張りになっている! 照明を当ててみても、なんだか少しわかりづらい。

そこで、かつて、この巨大物体がライトアップされていたことがあるというので、その写真を入手した。 それが、こちら! 近代的なコンコースには全く似つかわしくない無骨な姿。 大きくしてみると、これが巨大な石であるということがわかる。 一体、なぜ、天井にアンビリバボーな巨石が眠っているのか!?

担当者に話を伺ってみると…
「こちらはですね、見えている部分だけでも2mx7mのコンクリートの躯体で柱と柱を繋げる梁になっております」
梁とは、柱と柱の間に渡すことで柱を固定し、建物の安定性を保つもの。 この巨石は、その中でも地中梁と呼ばれる梁なのだという。 地中梁とは、地震や地盤沈下から建物を守るなど、建物の安定性を高めるために、地中の基礎と基礎の間に鉄筋コンクリートで造られる梁のこと。

当然、地中梁はその役割から建造物の最下層にあることが多いのだが…なぜそれが天井にあるのか?
この地中染は元々、最下層の地下3階の基礎部分だった。 地下5階まで増築した際、図面には載っていなかったものが工事中に突如現れたのだ。 建築関係者は地中梁が、構造上 強度を保つために重要であることがわかっているため、残したまま、工事を続けることにしたのだという。

しかし、なぜ一部だけ、ガラス張りにしたのか?
担当者「この地中梁を発見した時は、渋谷駅の天井に珍しいものがあるということで、ライトアップして多くの人に見てもらおうと考えて、このような形にしました」
ただ、天井にあるため、あまり気づく人も多くなく…環境への配慮から節電を進めるため、3年前にライトアップは終了。 その際、ブレーカーも落とされた。
今回3年ぶりにライトアップを試みてもらったところ、再度ライトアップするためには工事が必要なことが判明。 だが今後もっと注目する人が増えれば、再びライトアップすることも検討する可能性があるという。