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アンビリバボーなナゾ① 渋谷駅の地下大迷宮で異変発生

今年の8月に公開され話題となった、二宮和也が地下通路で迷う男を演じる映画「8番出口」
この映画は8番出口を目指す男が途中の異変に気づかなければ、出口に辿り着けないという内容。
実は、なんと渋谷駅の地下にも、映画さながら辿り着くことができない出口があるのだという。 渋谷の地下出口はエリアごとに現在大きくA〜Cの3つに分けられている。 この中で渋谷スクランブル交差点、ハチ公広場などの方面の出口が含まれるAエリアがそのナゾの舞台だという。

そこで、Aエリアの出口をひとつずつ確認してみることに。
まず、Aエリアの出口で渋谷駅から一番離れているこちらのA0番出口。 ちなみにここは…109の西側に出ることができる出口。

続いてA1やA2と順番に出口を確認していく。 そしてA8番出口、ここは、ハチ公広場につながる出口として有名である。 映画とは違い、8番出口までは無事に辿り着けた。
いったいナゾはどこにあるというのか?

続いての出口を探してみると…A8番出口の近くにはあったのはA12番出口。 スクランブル交差点に隣接するMAGNET by SHIBUYA109に直結している出口となっている。
9番から11番はいったいどこにあるのだろうか? 改めて8番出口周囲を探してみるも…近くにそれらしき出口は見つからない。

そこで地下街をもう少し歩いてみると…1分半ほど離れた場所にあったのは、B7番出口、すでにAエリアではない。 そう、映画さながら、A9〜11番出口に辿りつくことができないという異変が起きている!
そこで改めて案内板を確認してみたが、やはりA0〜12という表記になっている。 にもかかわらず9番〜11番に辿り着けない出口のナゾ。

このダンジョンの謎を解き明かすべく、鉄道に詳しいジャーナリストの梅原さんに尋ねてみると…なんと、そもそも存在していないというのだ!
しかし、なぜA8の次がA12なのか?
梅原さんによると、6年前に出口番号を割り当て直した頃から、A8と12の間に3つほど出口を作る予定があるのではないかという。

渋谷駅に地下街ができた今から48年前から、ハチ公広場につながる出口はハチ公のハチにちなんで、8番出口として長年使用しているため、再開発後もA8番に固定され、A12番出口は施設直結のため、早めに番号を確定させる必要があり、そのため、今後、間に3つの出口ができることを想定し、12にしたのではないかというのだ。 その結果として、A9〜11番が現状欠番という不思議な事態になってしまったという。 たどり着くことができない出口、その「異変」は未来を見据えた都市開発のためなのかもしれない。

今もZ世代のトレンドが生まれるSHIBUYA109や、待ち合わせ場所として有名なハチ公など、若者のエネルギーと最先端が交差する街 “渋谷”
そんな渋谷駅にはJRや地下鉄など、9本の路線が乗り入れている。 そのため、地下街がまるで迷路のように入り組んでいる。 さらに大規模開発のため、日に日にその姿を変えることから、「迷宮」を意味する「ダンジョン」と称されることも!
ということで、今夜は渋谷地下ダンジョン攻略!立ち入り禁止エリアに潜入!SP!