オンエア
海底で蠢くアニマル。
よく見ると、たくさんの魚が集まっている。
これは、ナマズの仲間『ミナミゴンズイ』。
日本でも、沖縄諸島などに生息しており、このように群をなす行動は『ゴンズイ玉』と呼ばれている。
彼らは集団で餌である小型甲殻類などを砂の中から探しているのだ。
そしてこの集団は、みんな兄弟!
同じ親から産まれたゴンズイの幼魚の群れだ。
ゴンズイの成魚は毒を持っているため自分で身を守れるが、毒を持たない幼魚たちは集団となることで危険を避ける。
この場に親はいない。
兄弟達は家族共通のフェロモンを感知し、身を寄せ合っている。
奇妙に見えるが懸命に生きる『ミナミゴンズイ』。
まん丸な生き物!
これは『オガサワラカムリ』というカニの仲間。
このカニは捕食者から身を隠すため、ホヤや貝殻、カイメンを背負い、カニだとバレないように生きている。
こいつは、特にまん丸いホヤを好んで背負っている。
うまく隠れたつもりだろうが、可愛すぎて逆に目立ってない?
これは『モンハナシャコ』。
左右独立して動く特徴的な目は、他の生物が識別できない色を認識。
距離感も正確に把握できるという。
また、身体の一部で特殊な光を反射させて、仲間とのコミュニケーションを成立させていると考えられている。
ふわふわ漂うこの生き物は、その名も『ウミグモ』。
見た目のまんまの名前。
体長は1ミリにも達しない小さいものから、およそ30センチのものまで様々!
その多くの種がイソギンチャクやアサリなどの体液を吸って栄養を摂取していると考えられ、東京湾に生息しているものは…『海の吸血鬼』と呼ばれています。
カンブリア紀の化石が発見されていて、なんと地球に恐竜が登場するよりも遥か昔、およそ5億年前から存在していたことがわかっています。
こいつらはみんな同じ生き物、『ウミウシ』だ。
ウミウシの種類については、まだ詳しくわかっておらず、1500種いるとも、5000種いるとも言われており…様々な色や形のものが存在する。
この変な生き物の祖先は巻き貝。
貝殻を失い、中身だけになったのが『ウミウシ』である。
「もともとが貝なら美味しいのでしょうか?」って、専門家に伺ったところ…。
「ウミウシはある理由で食べられない」との回答が!
なぜなら…体内に毒があるというのだ!
『ウミウシ』は、体を守る硬い貝殻を失う代わりに、毒を得たのだ!生き残るために。